
タロット占いに興味を持ったものの、「何から始めればいいのかわからない」と悩んでいませんか。
78枚のカードに膨大な意味がある、逆位置も覚えなければならない――そんなイメージから「自分には難しそう」と感じている方は少なくありません。
しかし実は、タロット占いに必要なのは暗記力ではなく「想像力」です。占い業界歴19年、延べ5万人を鑑定してきた筆者の経験から言えば、正しい順序で始めれば、初心者でもすぐにカードと対話できるようになります。
この記事では、タロット占いをこれから始める方に向けて、最初にやるべき5つのステップを順番に解説します。
ステップ1: タロットカードを手に入れる
タロット占いを始めるために、まずはカードを1組用意しましょう。
ウェイト版(ライダー版)がおすすめ
初心者に最もおすすめなのは、ウェイト版(ライダー版)と呼ばれるタロットカードです。
ウェイト版は世界で最も普及しているスタンダードなタロットで、解説書やインターネット上の情報が圧倒的に豊富です。学習中にわからないことがあっても、すぐに調べられるため挫折しにくいのが大きなメリットです。
さらにウェイト版は、小アルカナ(数札)にもすべて具体的な絵が描かれています。絵を見るだけでカードの意味を直感的に捉えやすいため、初心者の学習に最適です。
サイズは小さめが扱いやすい
一般的なタロットカード(120×70mm)は手に持つと意外と大きく、シャッフル中にカードがこぼれやすくなります。手が小さめの方には、トランプに近いサイズ(95×60mm程度)や、缶入りのコンパクトなデッキが扱いやすくおすすめです。
78枚フルデッキの正規品を選ぶ
最初のうちは22枚しか使いませんが、ゆくゆくのことを考えて78枚揃ったフルデッキを購入しておきましょう。USゲームズ社などが発行している正規品を選ぶようにしてください。極端に安い海賊版は印刷品質が悪く、カードの微妙なニュアンスを読み取りにくくなります。
とはいえ、最終的に一番大切なのは「自分がピンとくるカード」を選ぶこと。直感的に惹かれるデッキを手にしたときの高揚感が、タロット学習の最高の原動力になります。
タロットカードの選び方をもっと詳しく知りたい方は、「タロットカードの選び方」の記事もあわせてご覧ください。
ステップ2: まずは大アルカナ22枚だけ取り出す
カードが届いたら、78枚全部を一度に使おうとしないでください。
タロットは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚で構成されていますが、最初は大アルカナ22枚だけで十分です。
大アルカナは「愚者」から「世界」まで、人生の大きなテーマを象徴する物語性の強いカードです。絵柄を見るだけで意味がイメージしやすく、初心者が学ぶのに最適な22枚です。
22枚だけでもプロとして素晴らしい鑑定は十分に可能です。実際にプロの現場でも、あえて大アルカナだけを使って鑑定をする占い師は少なくありません。
また、この段階では正位置・逆位置(カードの上下の向き)も気にしなくて大丈夫です。まずは22枚のカードと仲良くなることを最優先にしましょう。
ステップ3: カードの意味を「ざっくり」掴む
ここが、多くの初心者がつまずくポイントです。
タロットの学習というと「78枚×正逆=156通りの意味を暗記する」と思われがちですが、丸暗記は不要です。むしろ丸暗記は上達の妨げになります。
暗記ではなく「イメージ」で捉える
カードの意味は辞書のようなキーワードリストで覚えるのではなく、1枚につき「本質的な意味(コア)」を1つだけ掴めば十分です。あとはカードの絵柄を見て、そこからイマジネーションを広げていきます。
たとえば、歴史上の人物を思い出してみてください。織田信長について、生没年や細かい事績を暗記しなくても、「強くて日本を統一しかけた、ちょっと怖いリーダー」というざっくりしたイメージがあれば、彼がどんな場面でどう動くか想像できるはずです。
タロットも同じです。「太陽」のカードなら「明るさ、元気、無邪気」、「塔」なら「突然の崩壊、衝撃」。それだけ掴んでおけば、あとは質問に合わせて想像力で応用が利きます。
カードの意味は「問い」によって変わる
ここで、タロット占いの最も重要な考え方をお伝えします。
カードの意味は、あなたが立てた「問い」によって変わります。
「りんご」を思い浮かべてください。「色は?」と聞かれれば「赤」、「形は?」と聞かれれば「丸い」、「味は?」と聞かれれば「甘い」と答えるでしょう。どれも「りんご」について語っていますが、答えは質問によって違います。
タロットもまったく同じ構造です。たとえば「死神」のカードが出た場合、「相手の気持ちは?」と聞いていれば「今の関係は終わりに向かっている。だが新たな始まりの予感もある」となりますし、「仕事の状況は?」と聞いていれば「今の仕事には区切りがつき、新しい挑戦が始まりそうだ」となります。
つまり、タロットで大切なのはカードの意味をたくさん暗記することではなく、カードに何を問いかけるかなのです。
筆者のLINE公式アカウントでは、占い師の世界や人気占い師になるための方法について、無料動画講座を配信しています。
LINE公式アカウントに登録する
ステップ4: ワンオラクル(1枚引き)で日常の小さな問いを占ってみる
カードとある程度仲良くなったら、いよいよ実践です。
最初に学ぶべきスプレッド(展開法)は、1枚のカードを引く「ワンオラクル(1枚引き)」です。
なぜワンオラクルから始めるのか
タロット占いの大原則は「1つの質問に対して1つの答えを出す」こと。ワンオラクルはその最小単位であり、すべてのスプレッドの基本です。
いきなりケルト十字(10枚)のような複雑なスプレッドに挑戦すると、どのカードが重要なのかわからず混乱してしまいます。まずはワンオラクルで「1問1答」の感覚を徹底的に身につけましょう。
占的(問い)を立てる練習
ワンオラクルの練習では、日常の些細なことに対して「占的(問い)」を立てます。
- 「今日はどっちの服を着るべきか?赤いパーカーを選んだらどうなる?」
- 「今日の仕事で一番気をつけるべきことは何か?」
- 「友人との食事はどんな雰囲気になりそうか?」
こうした身近な問いに対してカードを引き、絵柄を見ながら自分なりの解釈をしてみてください。正解・不正解はありません。「この絵からこう感じた」という直感を大切にしてください。
引いた瞬間に「あ、しっくりくる!」と感じたら、それがあなたにとっての正解です。
大切なルール: 後出しジャンケンをしない
一つだけ絶対に守ってほしいルールがあります。カードを引く前に、何について占うかを必ず決めてください。
カードをめくってから「いいカードだから恋愛のことにしよう」と後から役割を決めるのは、後出しジャンケンと同じです。占的を先に固定してからカードを引く。この順番を守ることで、タロットは驚くほど的確な答えを返してくれます。
ステップ5: Prophetess Tarotで繰り返し練習する
タロットの上達に最も大切なのは、とにかく繰り返し練習することです。
しかし、手元にカードがないとき、外出先や電車の中では物理カードを広げるわけにはいきません。そんなときに活用してほしいのが、ブラウザで使える無料タロット練習ツール「Prophetess Tarot」です。
Prophetess Tarotは、占い業界歴19年の筆者が「本物のタロット練習ができるツール」をコンセプトに開発したWebアプリです。
- 仮想テーブル上にカードを自由に配置できるため、実際のカードを使っている感覚で練習できます
- 大アルカナのみモードがあるため、ステップ2で紹介した「22枚だけで始める」をそのまま実践できます
- 正位置・逆位置のオン/オフを切り替えられるため、自分のレベルに合わせた練習が可能です
- リーディング結果をURLで保存・共有できるため、後から振り返ったり、誰かにアドバイスをもらうこともできます
スマートフォンでもパソコンでも、ブラウザさえあればいつでもどこでもタロットの練習ができます。
タロット道場AIで効率よく上達する
ワンオラクルの練習を始めたら、ぜひ活用してほしいのが「タロット道場AI」です。
タロット道場AIは、筆者が開発した占い学習に特化したAIツールです。タロットの練習を一人で続けていると、「自分の解釈が合っているのかわからない」「いつも同じような読み方になってしまう」という壁にぶつかります。ダンサーが鏡なしで踊っているようなもので、客観的なフィードバックがないと独りよがりな解釈に陥りがちです。
タロット道場AIを使えば、以下のような練習が効率的にできます。
- ワンオラクルの添削: 自分が立てた占的とカードの解釈を入力すると、AIが別視点からのヒントや改善点を返してくれます
- カード辞典の深掘り: 「仕事で不安を感じている時の『月』のカード」など、一般的な解説書には載っていない具体的な状況での解釈を聞けます
- 模擬鑑定レッスン: 実際の相談文を題材に、占的の立て方から鑑定文の作成まで一連の流れを練習できます
AIは「家庭教師」や「壁打ち相手」として使うのがポイントです。AIの回答を丸写しするのではなく、もらったヒントをもとに自分自身の言葉で解釈を磨いていく。この繰り返しが、最短でプロレベルの読解力を身につける秘訣です。
よくある質問
タロット占いに資格は必要ですか?
いいえ、タロット占いに公的な資格は必要ありません。誰でも今日から始められます。大切なのは資格ではなく、カードと真剣に向き合い、相談者の気持ちに寄り添う姿勢です。
1日何分くらい練習すればいいですか?
毎日ワンオラクルを1回引くだけなら、5分もかかりません。大切なのは長時間の勉強よりも、毎日カードに触れる習慣をつけることです。通勤電車の中でProphetess Tarotを開いて1枚引く、それだけでも立派な練習です。
タロットは怖いものですか?
いいえ。タロットは「偶然性」を使って今の状況を映し出すツールにすぎません。カードに呪いや霊的な力が宿っているわけではありません。怖いカード(「死神」「塔」など)が出ても、それは破壊と再生、転機のサインであり、不吉な予言ではありません。
逆位置は最初から使うべきですか?
最初は使わなくて大丈夫です。正位置だけでも十分に読み解けます。カードに慣れてきたら逆位置を取り入れると、解釈がさらに立体的になります。逆位置の読み方については「タロットの逆位置とは?」の記事で詳しく解説しています。
小アルカナはいつから使えばいいですか?
大アルカナ22枚でワンオラクルに慣れてきたら、徐々に小アルカナを加えていきましょう。小アルカナは4つのスート(ワンド・カップ・ソード・ペンタクル)に分かれており、体系的に理解すれば暗記に頼らず読み解けます。詳しくは「小アルカナの読み方」の記事で解説しています。
まとめ
タロット占いの始め方を5つのステップで解説しました。
- カードを手に入れる — ウェイト版の小さめサイズがおすすめ
- 大アルカナ22枚だけ取り出す — 78枚全部は後でいい
- カードの意味を「ざっくり」掴む — 暗記ではなくイメージで
- ワンオラクルで日常の小さな問いを占う — 占的を立てる練習
- Prophetess Tarotで繰り返し練習する — いつでもどこでも練習できる
タロットに必要なのは、膨大な暗記ではなく「想像力」と「問いを立てる力」です。この2つを育てていけば、タロットは必ずあなたの心強い味方になってくれます。
もっと体系的にタロットを学びたい方は、筆者の講座もご用意しています。占い業界歴19年の現場経験をもとに、カードの意味の暗記に頼らない「占的設定」の技術を中心としたカリキュラムで、初心者からプロレベルまで丁寧に指導しています。興味のある方は、ぜひ下記のLINE公式アカウントをご覧ください。
占い師を目指す方へ。LINE公式アカウントでは、占い師になるための無料動画講座を配信しています。
LINE公式アカウントに登録する
著者紹介
五十六謀星もっちぃ / 占い業界歴19年。10代で占い師デビュー後、対面鑑定や電話占い、占星術の連載や多数のメディア出演を経験。著書『五十六謀星もっちぃの占星術講義』(説話社)は占い大学公式テキスト。延べ5万人を鑑定し、250人以上の占い師を育成。





