
A.E. ティーレンスとタロット占星術対応の全貌 — 78枚を星に結びつけた唯一の古典
タロットと占星術は、現代の占い師の多くが併用する二大体系です。しかし、タロット78枚すべてに占星術の対応を体系的に割り当てた古典は、驚くべきことにたった一冊しか存在しません。A.E. ティーレンス(Adriaan Emm

タロットと占星術は、現代の占い師の多くが併用する二大体系です。しかし、タロット78枚すべてに占星術の対応を体系的に割り当てた古典は、驚くべきことにたった一冊しか存在しません。A.E. ティーレンス(Adriaan Emm

タロットの古典を読み進めると、著者ごとに主張が食い違うことに気づきます。レヴィとウェイトではヘブライ文字の割り当てが異なり、ジェブランとケースでは愚者の位置が異なり、クロウリーとパピュスでは「正統」の定義そのものが異なり

ウェイトが大衆化を、クロウリーが魔術化を担った20世紀のタロット史において、「教育化」というもう一つの道を切り拓いた人物がいます。ポール・フォスター・ケース(Paul Foster Case, 1884-1954)です。

タロットを「外から読む辞書」ではなく「内から体験する鏡」として描いた最初の人物が、ロシア生まれの哲学者P.D. ウスペンスキー(Pyotr Demianovich Ouspensky, 1878-1947)です。 191

タロットを占いや哲学の道具として捉える伝統は、すべて1781年のある偶然から始まりました。フランスの言語学者アントワーヌ・クール・ド・ジェブラン(Antoine Court de Gébelin, 1725?-1784)

タロットを学ぶと、「大アルカナ22枚は一つの物語として読める」という発想に出会います。愚者が魔術師に出会い、女教皇に学び、やがて世界へと至る——いわゆる「愚者の旅(Fool’s Journey)」と呼ばれるこ

タロットを勉強していると、「4つのスートはYHVH(ヨッド・ヘー・ヴァウ・ヘー)の4文字に対応する」「杖=ヨッド、杯=ヘー、剣=ヴァウ、金貨=第2のヘー」という対応表に出会うことがあります。 この対応を「断片的な示唆」で

タロットの解説書を読んでいると、「大アルカナ22枚はヘブライ文字22字に対応する」という記述にたびたび出会います。あるいは「愚者はアレフ」「魔術師はベス」「世界はタウ」といった対応表が、当たり前のように載っています。 こ

タロットカードで占いをしたことのある方なら、おそらく次のような「当たり前」に馴染んでいるはずです。カード1枚に決まった意味がある。正位置と逆位置で意味が変わる。複数枚を所定の配列(スプレッド)に並べて、一つのストーリーと

現代のタロット解釈の大半は、たった一つの組織に源流をたどることができます。19世紀末のロンドンで産声を上げ、わずか十数年で分裂し消えていった秘密結社——黄金の夜明け団(The Hermetic Order of the

タロットを学び始めた人がまず手にするのはウェイト版です。書店で目にする解説書も、アプリで表示されるカードも、そのほとんどがライダー・ウェイト・スミス版、いわゆるウェイト版の絵柄で描かれています。 しかし、タロットの歴史を

アレイスター・クロウリー(1875-1947)という名前を聞いて、多くの日本人が思い浮かべるのは「20世紀最大の黒魔術師」「大獣666」「怪物」といったセンセーショナルなイメージでしょう。英国政府が入国を拒否したこともあ