
タロット占いを独学で身につけたいけれど、「78枚もあるカードをどう覚えればいいのか」「何から手をつければいいのかわからない」と感じていませんか。
書店に行けばタロットの解説書はたくさんありますが、分厚い本を前にして挫折してしまう人は少なくありません。
実は、タロット独学のコツは「覚える量を減らすこと」と「正しい順番で進むこと」にあります。占い業界歴19年の筆者が、初心者が挫折せずにタロットを習得するための学習ロードマップを解説します。
タロット独学が挫折しやすい理由
タロットの独学で最もよくある失敗は、カードの意味を丸暗記しようとすることです。
78枚×正位置・逆位置で156通り。これを辞書のように暗記しようとすれば、誰でも途中で嫌になります。しかし実際のタロット占いでは、156通りの意味を正確に暗記している必要はありません。
もう一つの失敗は、いきなり複雑なスプレッドに挑戦することです。10枚のカードを並べるケルト十字から始めようとして、どのカードが何を意味しているのかわからず混乱してやめてしまう。
このロードマップでは、これらの失敗を避けるために「少ない枚数から始めて、段階的に増やす」という原則で進めていきます。
初級: 大アルカナ22枚 × ワンオラクル
まずは22枚だけでいい
78枚のうち、まず使うのは大アルカナ22枚だけです。小アルカナ56枚は脇に置いておいてください。
大アルカナは「愚者」「魔術師」「女教皇」などの名前がついた、物語性の強いカードです。絵柄を見ただけで意味のイメージが湧きやすく、初心者が最初に親しむのに最適です。
22枚だけでもプロとして十分な鑑定ができます。「全部覚えないと占えない」という思い込みは今日捨ててください。
暗記ではなく「コアイメージ」を掴む
1枚のカードにつき、覚えるべきは本質的な意味(コア)を1つだけです。
たとえば「太陽」なら「明るさ・元気」、「塔」なら「突然の崩壊」、「星」なら「希望・癒やし」。歴史上の人物を「ざっくりどんな人か」で覚えるのと同じ要領です。
そこから先は、カードの絵柄を見ながら想像力で応用します。細かいキーワードの暗記は不要です。
ワンオラクルで「問いを立てる力」を鍛える
カードの意味をざっくり掴んだら、毎日1枚引くワンオラクルを始めましょう。
ポイントは、ただ漠然と引くのではなく、引く前に具体的な問い(占的)を立てることです。
- 「今日の会議で気をつけるべきことは?」
- 「週末のデートはどんな雰囲気になりそう?」
タロット占いの精度は「カードの知識量」ではなく「問いの質」で決まります。ワンオラクルは、この最も重要なスキルを毎日鍛えるトレーニングです。
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中級: 小アルカナ追加 × スリーオラクル
小アルカナは「体系」で理解する
大アルカナに慣れてきたら、小アルカナ56枚を加えます。
56枚を1枚ずつ暗記する必要はありません。小アルカナは4つのスート(グループ)に分かれており、各スートには共通のテーマがあります。
- ワンド(火): 情熱、行動力、野心
- カップ(水): 感情、愛情、人間関係
- ソード(風): 知性、決断、葛藤
- ペンタクル(地): お金、安定、現実的な豊かさ
この4つのテーマさえ掴めば、あとは数字(1〜10)の流れと絵柄のイメージで読み解けます。
スリーオラクルで「物語」を読む
カードの枚数を3枚に増やし、スリーオラクル(過去・現在・未来)に挑戦しましょう。
1枚ずつバラバラに読むのではなく、3枚を一つの物語としてつなげて読むことがコツです。「過去にこういう状況があって、今こうなっていて、この先こうなりそうだ」というストーリーを組み立てます。
ここで鍛えられるのは「カードをつなげて物語にする力」です。ワンオラクルの「1問1答」から一歩進んで、立体的な鑑定ができるようになります。
逆位置を取り入れる
この段階で正位置・逆位置(カードの上下の向き)も取り入れましょう。
逆位置は「正位置の反対」ではなく、「正位置の持つ本質の負の側面」です。
たとえば「魔術師」の正位置は「器用さ」。逆位置になると、その器用さが悪い方向に出て「ずる賢さ」「口先だけ」というニュアンスになります。一般的なタロットの解説書にも、正位置に「器用」、逆位置に「ずる賢い」と書かれているはずです。
このように「同じ本質の表と裏」として捉えれば、新たに暗記する量はゼロです。
上級: 複雑なスプレッド × 実践鑑定
ケルト十字で総合的に読む
中級レベルに自信がついたら、タロットの代表的なスプレッドであるケルト十字に挑戦します。
10枚のカードを使い、問題の核心・障害・潜在意識・過去の影響・近い未来・最終結果などを多角的に読み解きます。
ケルト十字をマスターすれば、初級卒業〜中級レベルと言えます。ただし10枚を平等に全部読もうとすると散漫になるので、まず全体のストーリーを掴み、一番重要なカード(センターピン)を見極めることが大切です。
オリジナルスプレッドを設計する
既成のスプレッドは「定食メニュー」のようなものです。万人向けに設計されていますが、相談者の悩みは一人ひとり違います。
独学の最終目標は、相談者の悩みに合わせて自分でスプレッドを設計できるようになることです。「この人の問題を解決するには、何をどの順番で占えばいいか?」を自分で考え、必要なカードを必要な数だけ並べる。これがプロの占い師の技術です。
独学の最強ツール
Prophetess Tarotで毎日練習
物理カードがなくても、ブラウザで使える無料ツールProphetess Tarotがあれば、いつでもどこでも練習できます。
大アルカナのみモードやスプレッドの自由配置など、独学に最適な機能が揃っています。通勤中にスマホでワンオラクルを1回引く。それだけで立派な毎日の練習です。
タロット道場AIで客観的なフィードバック
独学最大の壁は「自分の解釈が正しいかどうかわからない」ことです。
タロット道場AIは、筆者が開発した占い学習に特化したAIツールです。立てた占的とカードの解釈を入力すると、別視点からのヒントや改善点を返してくれます。
独りよがりな解釈に陥りがちな独学者にとって、客観的なフィードバックを毎日もらえることは大きなアドバンテージです。AIを「家庭教師」として活用しながら、自分の言葉で解釈を磨いていきましょう。
独学ロードマップまとめ
- 初級: 大アルカナ22枚 × ワンオラクル → 問いを立てる力を鍛える
- 中級: 小アルカナ追加 × スリーオラクル → 物語を読む力を鍛える
- 上級: ケルト十字 × 実践鑑定 → 複雑な悩みに対応する力を鍛える
どの段階でも共通する最重要ポイントは「暗記より問い」です。カードの意味をたくさん覚えることではなく、カードに何を問いかけるかが、タロット占いの精度を決めます。
もっと体系的にタロットを学びたい方は、筆者の講座もご用意しています。占い業界歴19年の現場経験をもとに、カードの意味の暗記に頼らない「占的設定」の技術を中心としたカリキュラムで、初心者からプロレベルまで丁寧に指導しています。興味のある方は、ぜひ下記のLINE公式アカウントをご覧ください。
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著者紹介
五十六謀星もっちぃ / 占い業界歴19年。10代で占い師デビュー後、対面鑑定や電話占い、占星術の連載や多数のメディア出演を経験。著書『五十六謀星もっちぃの占星術講義』(説話社)は占い大学公式テキスト。延べ5万人を鑑定し、250人以上の占い師を育成。





