
タロットを始めようと思ったとき、最初にぶつかる壁が「どのデッキを買えばいいのか?」です。
書店やネット通販を見ると、何十種類ものタロットカードが並んでいます。絵柄もサイズも価格もバラバラで、初心者にはどれを選べばよいかわかりにくいもの。
この記事では、占い業界歴19年の筆者が、初心者がタロットカードを選ぶときに知っておくべきポイントと、おすすめのデッキを解説します。
タロットカード選びで最も大切なこと
結論から言えば、初心者が最初に手にすべきタロットカードはウェイト版(ライダー・ウェイト・スミス版)です。
理由はシンプルです。世の中に出回っているタロットの教科書、解説書、Webサイトの大半がウェイト版を基準に書かれているからです。ウェイト版以外のデッキを最初に買ってしまうと、本やサイトに書いてある解説と手元のカードの絵柄が一致せず、学習効率が大幅に落ちます。
「絵柄が好きなものを選べばいい」というアドバイスをときどき見かけますが、筆者はこれに半分だけ賛成です。気に入った絵柄のほうがモチベーションは上がりますが、学習段階では「情報が多いデッキ」を使うことのほうが圧倒的に重要です。
タロットカードの3大系統を知っておこう
タロットカードには大きく分けて3つの系統があります。デッキを選ぶ前に、それぞれの特徴を知っておきましょう。
ウェイト版(ライダー・ウェイト・スミス版)
1909年にアーサー・エドワード・ウェイトが監修し、パメラ・コールマン・スミスが描いた最も有名なタロットカードです。
最大の特徴は、小アルカナ56枚すべてに絵柄が描かれていること。たとえば「カップの3」なら3つのカップを掲げて祝杯をあげる人物の絵が描かれており、絵を見るだけでカードの意味を直感的に読み取れます。
世界で最も普及しているデッキであり、解説書やWebサイトの情報量が圧倒的に多いため、初心者の学習に最も適しています。
マルセイユ版
ウェイト版より古い歴史を持つ、ヨーロッパの伝統的なタロットカードです。
大アルカナには象徴的な絵が描かれていますが、小アルカナは数札の絵柄がシンプルで、たとえば「剣の4」なら剣が4本描かれているだけです。絵柄からカードの意味を読み取ることが難しいため、初心者にはハードルが高いデッキです。
フランスやイタリアの伝統的なタロットに興味がある方が、2デッキ目以降に手を伸ばすのに向いています。
トート版
アレイスター・クロウリーが設計し、レディ・フリーダ・ハリスが描いた芸術性の高いタロットカードです。
カバラや占星術の象徴が深く組み込まれており、独自の解釈体系を持っています。美しいカードですが、ウェイト版とは異なる名称や構造を持つため、タロットの基礎を学んだ後に取り組むのが賢明です。
タロットカードを選ぶときの5つのチェックポイント
1. ウェイト版系統であること
初心者は迷わずウェイト版系統を選んでください。「ウェイト版系統」とは、ウェイト版のオリジナルそのものだけでなく、ウェイト版の絵柄や構造をベースにアレンジしたデッキも含みます。
2. 78枚フルデッキであること
タロットカードは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の合計78枚で構成されます。初心者向けとして大アルカナ22枚だけのセットが売られていることがありますが、最初から78枚のフルデッキを購入することをおすすめします。
大アルカナだけで練習を始めるのは良い方法ですが、いずれ小アルカナも使うことになります。最初から手元にあれば、自分のペースで学習範囲を広げられます。
3. カードサイズの確認
タロットカードは一般的なトランプより大きいサイズが多いです。標準サイズ(約12cm × 7cm)が最も一般的ですが、手が小さい方はミニサイズを検討してもよいでしょう。
ただし、ミニサイズは絵柄の細部が見づらくなるデメリットがあります。学習目的なら標準サイズのほうが絵柄をじっくり観察できるのでおすすめです。
4. 解説書(リトルホワイトブック)の有無
多くのタロットデッキには小さな解説書が付属しています。日本語の解説書が付いているデッキを選ぶと、学習のとっかかりになります。ただし、付属の解説書は簡易的なものが多いため、別途しっかりした教科書を購入することをおすすめします。
5. 正規品であること
ネット通販では非正規のコピー品が出回っていることがあります。印刷品質が悪かったり、カードの裏面のデザインが正規品と異なることがあるため、信頼できる販売元から購入してください。
タロットカードの定番デッキ3選
ライダー・ウェイト・タロット(スタンダード版)
最も王道のタロットカードです。パメラ・コールマン・スミスのオリジナル画をそのまま使用した、タロットの世界標準とも言えるデッキ。解説書や学習リソースが最も充実しており、迷ったらこれを選べば間違いありません。
ユニバーサル・ウェイト・タロット
ライダー・ウェイト版のオリジナル画をベースに、色彩をより柔らかく現代的に仕上げたデッキです。オリジナル版の古い印刷の雰囲気が苦手な方に向いています。カードの構図や意味はオリジナルと同じなので、学習にも支障がありません。
ラディアント・ウェイト・タロット
こちらもウェイト版の絵柄をベースに、明るく鮮やかな色調にリメイクしたデッキです。カードの絵柄が見やすく、初心者にも親しみやすいデザインです。
タロットカードを購入したら最初にすべきこと
デッキを手に入れたら、まずは78枚すべてのカードに目を通してください。一枚一枚、絵柄をじっくり眺めて、どんな人物が何をしているか、どんな色や象徴が描かれているかを観察します。
この段階ではカードの意味を覚える必要はありません。「このカードはなんとなく明るい雰囲気だな」「この絵は少し不安な感じがする」といった、自分の直感的な印象を感じ取ることが大切です。
78枚に目を通したら、まずはワンオラクル(一枚引き)から練習を始めましょう。毎日1枚カードを引いて、その日のテーマとして意識してみる。これだけで十分な練習になります。
Prophetess Tarotを使えば、実物のカードがない外出先でもワンオラクルの練習ができます。通勤中やちょっとした空き時間に1枚引いて、自分なりの解釈を考えてみてください。
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タロットカード選びのよくある質問
中古のタロットカードを使ってもいい?
問題ありません。「前の持ち主のエネルギーが残る」という考え方もありますが、筆者はカードはあくまで道具だと考えています。気になる方は、使い始める前に自分なりの方法でカードを浄化すればよいでしょう。
デッキは何種類も持っていたほうがいい?
最初は1種類で十分です。まずはそのデッキを徹底的に使い込んで、カードとの関係を深めてください。2デッキ目を検討するのは、最初のデッキで自信を持ってリーディングができるようになってからで遅くありません。
タロットカードは自分で買ってはいけない?
「タロットカードは人からもらうもの」という俗説がありますが、これは根拠のない迷信です。自分で選んで購入してまったく問題ありません。むしろ、自分で選んだカードのほうが愛着が湧き、練習のモチベーションも上がります。
タロットカードの選び方まとめ
初心者のタロットカード選びは、実はとてもシンプルです。
- ウェイト版系統を選ぶ — 解説書やWebサイトの情報量が圧倒的に多い
- 78枚フルデッキを買う — 最初から手元にあれば学習の幅が広がる
- 迷ったらライダー・ウェイト・タロットのスタンダード版 — 世界標準の安心感
カードを手に入れたら、あとは毎日1枚ずつ引く練習を始めるだけ。難しく考える必要はありません。
自分の解釈に自信がないときは、タロット道場AIにカードと占的を入力して、AIからのフィードバックを受けてみてください。自分の解釈とAIの視点を比べることで、リーディング力が着実に伸びていきます。
もっと体系的にタロットを学びたい方は、筆者の講座もご用意しています。占い業界歴19年の現場経験をもとに、カードの意味の暗記に頼らない「占的設定」の技術を中心としたカリキュラムで、初心者からプロレベルまで丁寧に指導しています。興味のある方は、ぜひ下記のLINE公式アカウントをご覧ください。
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著者紹介
五十六謀星もっちぃ / 占い業界歴19年。10代で占い師デビュー後、対面鑑定や電話占い、占星術の連載や多数のメディア出演を経験。著書『五十六謀星もっちぃの占星術講義』(説話社)は占い大学公式テキスト。延べ5万人を鑑定し、250人以上の占い師を育成。





