
タロットカードは全部で78枚。初心者にとって、この枚数は途方もなく感じるかもしれません。
しかし、78枚すべてを覚えなくてもタロット占いは始められます。まずは大アルカナ22枚だけで占うという方法があります。
この記事では、占い業界歴19年の筆者が、大アルカナだけで占うメリットと限界、具体的な占い方を解説します。
タロットの大アルカナとは
タロットカードは「大アルカナ」22枚と「小アルカナ」56枚で構成されています。
大アルカナは「愚者」から「世界」までの22枚で、それぞれが人生の大きなテーマや転機を象徴しています。「運命の輪」「塔」「太陽」など、名前を聞いただけでもイメージが湧くカードが多く、初心者にとって最も取り組みやすいパートです。
一方、小アルカナは日常の出来事や感情の機微を表すカードで、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルの4スートに分かれています。
タロットの大アルカナだけで占うメリット
覚える枚数が大幅に減る
78枚の意味を覚えるのは大変ですが、22枚なら現実的です。まず22枚をしっかり理解してから、段階的に小アルカナを加えていくのは理にかなった学習法です。
大きなテーマが読み取りやすい
大アルカナは人生の重要なテーマや転機を表すカードです。「今の自分に必要なメッセージは何か」「この問題の本質は何か」といった、大きな問いに対して明確な答えを返してくれます。
絵柄が印象的で覚えやすい
大アルカナはウェイト版の場合、すべてに象徴的な人物や場面が描かれています。絵を見るだけでカードの雰囲気が掴めるため、初心者でも直感的にリーディングに入りやすいです。
タロットの大アルカナだけで占う限界
メリットがある一方で、22枚だけでは表現できない領域があることも知っておきましょう。
日常の細かい出来事が読みにくい
大アルカナは人生の大きなテーマを扱うため、「今日の仕事で注意すべきこと」「明日のデートの雰囲気」といった日常レベルの問いには、答えが大げさになりがちです。
人物や状況の具体性が薄い
小アルカナのコートカード(ペイジ、ナイト、クイーン、キング)は特定の人物や性格を表すのに使われます。大アルカナだけでは、「どんな人物が関わっているか」を具体的に読み取ることが難しくなります。
スプレッドのバリエーションに限界がある
ケルト十字のように10枚使うスプレッドの場合、22枚から10枚を引くとデッキの半分近くを使うことになります。カードの選択肢が狭まるため、大きなスプレッドには不向きです。
タロットの大アルカナだけで占う具体的な方法
ワンオラクル(一枚引き)
大アルカナ22枚だけでのワンオラクルは、初心者の練習に最適です。
- 22枚をよくシャッフルする
- 問いを心の中で意識する
- 1枚引いて表にする
- カードの絵柄をよく見て、問いに対する答えを自分の言葉で考える
毎朝1枚引いて「今日の自分へのメッセージ」を読み取る練習を続けてみてください。
スリーカード(三枚引き)
22枚から3枚を引くスリーカードも、大アルカナだけで十分に機能します。
- 左:過去(背景・原因)
- 中央:現在(今の状況)
- 右:未来(このままいくとどうなるか)
大アルカナのカードは1枚1枚のメッセージが強いため、3枚でもかなり深い読みができます。
ワンオラクルからスリーカードへの移行
ワンオラクルで毎日1枚引くことに慣れたら、スリーカードに挑戦しましょう。「1枚で全体像を掴む」から「3枚で時間の流れを読む」へとステップアップすることで、リーディング力が一段上がります。
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タロットの大アルカナ22枚の覚え方のコツ
22枚を効率よく覚えるためのポイントを紹介します。
番号順にストーリーとして掴む
大アルカナの0番「愚者」から21番「世界」までは、ひとりの人間の成長物語として読むことができます。これを「愚者の旅」と呼びます。
- 0「愚者」— 何も知らない状態で旅に出る
- 1「魔術師」— 才能と可能性に気づく
- 2「女教皇」— 内なる知恵に目覚める
- ……
- 20「審判」— 過去を超えて再生する
- 21「世界」— すべてを統合し、旅が完成する
この大きな流れを掴んでおくと、個々のカードの意味が文脈の中で自然に理解できます。
3〜5枚ずつグループで覚える
22枚を一度に覚えようとせず、3〜5枚ずつのグループに分けて取り組みましょう。たとえば最初の1週間は「愚者・魔術師・女教皇・女帝・皇帝」の5枚に集中する、というやり方です。
タロットの大アルカナから78枚へステップアップするタイミング
大アルカナ22枚に自信が持てたら、小アルカナを加えるタイミングです。目安としては以下の状態になったら次のステップに進みましょう。
- 22枚のカードを見て、すぐに基本的な意味が浮かぶ
- ワンオラクルで毎日の振り返りが習慣になっている
- スリーカードで3枚をストーリーとして読める
小アルカナは一度に56枚を加えるのではなく、まずエースと数札(1〜10)から始め、コートカード(ペイジ〜キング)は後から加えるのがおすすめです。
Prophetess Tarotでは、大アルカナのみのモードで練習できます。自分のペースで大アルカナに集中し、準備ができたらフルデッキに切り替えてください。
タロットの大アルカナだけで占う方法のまとめ
大アルカナ22枚だけでのタロット占いについて整理します。
- 22枚だけで占うのは有効な方法 — 覚える量が減り、大きなテーマを読み取りやすい
- 日常の細かい問いには不向き — 小アルカナがないと表現の幅が狭い
- ワンオラクルとスリーカードから始める — 大アルカナだけでも十分に深い読みができる
- 愚者の旅として覚える — 番号順のストーリーで22枚を自然に理解する
- 自信がついたら78枚へ — 段階的にステップアップすればよい
78枚に圧倒される必要はありません。まずは22枚から始めて、タロットの楽しさを実感するところから入りましょう。
自分の解釈に自信がないときは、タロット道場AIにカードと問いを入力して、AIからフィードバックを受けてみてください。
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著者紹介
五十六謀星もっちぃ / 占い業界歴19年。10代で占い師デビュー後、対面鑑定や電話占い、占星術の連載や多数のメディア出演を経験。著書『五十六謀星もっちぃの占星術講義』(説話社)は占い大学公式テキスト。延べ5万人を鑑定し、250人以上の占い師を育成。





