
タロットの大アルカナ22枚はなんとか覚えた。しかし、残りの小アルカナ56枚を前にして途方に暮れている方は多いのではないでしょうか。
56枚を1枚ずつ丸暗記するのは、はっきり言って非効率です。小アルカナには体系的な構造があり、その構造を理解すれば、暗記に頼らず読めるようになります。
この記事では、占い業界歴19年の筆者が、小アルカナ56枚を「暗記」ではなく「体系的に理解する」方法を解説します。
タロットの小アルカナの基本構造
小アルカナは4つのスート(組)に分かれており、各スート14枚、合計56枚で構成されています。
- ワンド(棒) — 14枚
- カップ(聖杯) — 14枚
- ソード(剣) — 14枚
- ペンタクル(金貨) — 14枚
各スートは、エース(1)から10までの数札と、ペイジ・ナイト・クイーン・キングの4枚のコートカード(人物札)で構成されています。
つまり、覚えるべきは「4つのスートの意味」×「数字の意味」×「コートカードの役割」。この3つの軸を理解すれば、56枚の意味は組み合わせで導き出せます。
タロットの4つのスートと元素の対応
小アルカナの4つのスートは、それぞれ四大元素に対応しています。この対応を覚えるだけで、各スートがどんなテーマを扱うかが一目でわかります。
ワンド(棒)= 火
テーマ:情熱・行動・創造・意志
火は燃え上がるエネルギーの象徴です。ワンドのカードが出たときは、情熱、やる気、行動力、創造性、冒険に関するメッセージが中心です。
仕事なら「新しいプロジェクトへの情熱」、恋愛なら「相手への強い想い」「ときめき」に関わることが多くなります。
カップ(聖杯)= 水
テーマ:感情・愛・人間関係・直感
水は流れる感情の象徴です。カップのカードは感情、愛情、人間関係、直感、内面の世界に関するメッセージを伝えます。
恋愛の質問で最もよく出るスートであり、喜び、悲しみ、思いやり、失恋など、感情のあらゆる面を表現します。
ソード(剣)= 風
テーマ:思考・知性・コミュニケーション・葛藤
風は目に見えない思考の象徴です。ソードのカードは知性、分析、決断、コミュニケーション、そしてしばしば葛藤や苦悩に関わるメッセージを持ちます。
ソードは4つのスートの中で最もシャープで、ときに痛みを伴うカードが多いのが特徴です。「真実を直視する」「決断を迫られる」場面で出やすいスートです。
ペンタクル(金貨)= 地
テーマ:物質・お金・仕事・健康・現実
地は安定と物質世界の象徴です。ペンタクルのカードはお金、仕事、健康、物質的な安定、現実的な問題に関するメッセージを伝えます。
「収入はどうなるか」「この仕事の将来性は」「体調で気をつけることは」といった現実的な問いによく出るスートです。
タロットの小アルカナの数字の意味
4つのスートのテーマがわかったら、次は数字の意味です。エース(1)から10までの数字には、スートを超えた共通の意味があります。
- エース(1) — 始まり、種、可能性の原点
- 2 — 二元性、選択、バランス
- 3 — 成長、展開、創造
- 4 — 安定、構造、休息
- 5 — 変化、葛藤、不安定
- 6 — 調和、回復、協力
- 7 — 内省、試練、評価
- 8 — 動き、進展、力の行使
- 9 — 完成間近、達成、あと一歩
- 10 — 完了、サイクルの終わり、次の段階へ
この「スート × 数字」の組み合わせで、56枚のうち40枚(数札)の意味を導き出せます。
たとえば「カップの3」は「感情(カップ)× 成長・展開(3)」= 感情の成長、喜びの共有、祝福。実際にウェイト版のカップの3には、3人が杯を掲げて祝杯をあげる絵が描かれており、数字とスートの組み合わせがそのまま絵になっています。
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タロットのコートカード(人物札)の読み方
残りの16枚は、各スートに4枚ずつあるコートカードです。
コートカードの4つの階級
- ペイジ — 若者、学び始めの段階、メッセージの運び手
- ナイト — 行動する若者、エネルギッシュだが未熟な面も
- クイーン — 成熟した女性的エネルギー、受容、育成
- キング — 成熟した男性的エネルギー、支配、完成
コートカードは「人物」と「エネルギー」の両方で読める
コートカードは特定の人物を表す場合と、自分の中のエネルギーやアプローチを表す場合があります。
たとえば「カップのナイト」は、「感情豊かで行動的な若い男性」を指すこともあれば、「感情に突き動かされて行動するエネルギーが今のあなたに必要」というメッセージにもなります。
どちらの読み方をするかは、占的(問い)の内容によって判断します。
タロットの小アルカナを効率よく覚えるコツ
スートごとにまとめて学ぶ
4つのスートを同時に進めるのではなく、ひとつのスートを集中して学びましょう。ワンドのエース〜10とコートカード14枚をまず理解し、次にカップ、ソード、ペンタクルと進めていくのが効率的です。
絵柄と数字の対応を確認する
ウェイト版の小アルカナは、すべての数札に場面が描かれています。数字の意味とスートのテーマが、絵にどう表現されているかを観察してください。「カップの5」なら「感情(カップ)× 変化・葛藤(5)」で、実際に倒れたカップの前で悲しむ人物が描かれています。
実際にカードを引いて練習する
理論を学んだら、Prophetess Tarotでフルデッキモードにして練習しましょう。小アルカナが出たときに、「スート × 数字」の公式で意味を導き出す練習を繰り返すことで、自然と身についていきます。
タロットの小アルカナの読み方まとめ
小アルカナ56枚の攻略法を整理します。
- 4つのスート — ワンド=火(情熱)、カップ=水(感情)、ソード=風(思考)、ペンタクル=地(物質)
- 数字の意味 — エース〜10の共通法則で40枚をカバー
- コートカード — ペイジ・ナイト・クイーン・キングの4階級で16枚をカバー
- スート × 数字の組み合わせ — 暗記ではなく、体系的に意味を導き出す
56枚を前にして圧倒される必要はありません。構造を理解すれば、暗記量は大幅に減ります。
自分の解釈に自信がないときは、タロット道場AIにカードと問いを入力して、AIからフィードバックを受けてみてください。特に小アルカナは「スートの意味と数字の意味を正しく組み合わせられているか」をチェックするのに便利です。
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著者紹介
五十六謀星もっちぃ / 占い業界歴19年。10代で占い師デビュー後、対面鑑定や電話占い、占星術の連載や多数のメディア出演を経験。著書『五十六謀星もっちぃの占星術講義』(説話社)は占い大学公式テキスト。延べ5万人を鑑定し、250人以上の占い師を育成。





