今日は、占い師になるために必要なトークスキルについて解説します。会話を適切にまとめ上げて、お客様の話したいことと、占い師の伝えるべきことのバランスを上手にとる方法を考えてみましょう。
占いが盛り上がれば話題はそれる
占いの結果を伝える話は、しばしば横道にそれてしまうものです。無駄話をするわけでなくとも、メインの鑑定結果を伝えているさなかに、お客様の気になることの枝葉が広がってしまい、話が本題からドンドンずれてしまうことはよくあります。
話題が変わるのはコミュニケーションの成功の証
このように話題がどんどんと変わるのは、基本的にコミュニケーションがうまくいっていて、そして占いが当たっていることの証拠といってもよいでしょう。占い師が的確にお客様の疑問に答えているからこそ、次々に質問をしたくなるのです。このように会話が弾めば、お客様の満足度も上昇して鑑定時間も自然と伸びていきます。
枝葉が広がりすぎると本質の結果が印象に残らない
話題が広がることはとても良いことなのですが、枝葉の質問に対しての回答に集中しすぎてしまい、本題に対しての回答がおろそかになってしまうことも珍しいことではありません。どんなに話の枝葉が広がったとしても、元々の相談内容にはしっかりとした答えを出さなければ何の話を聞いたのかわからなくなってしまいます。特に、対面鑑定などで鑑定時間に限りがある場合には、上手に時間を配分して本題の答えを時間内に伝えることも占い師の仕事の一つです。
話題が分散しても占いの結果を印象に残す話術
話題が分散して枝葉が広がってしまっても、お客様が聞きたがっている話の本題に対しての回答を印象深く伝えることができれば、とても信頼される占い師になることができます。本題を忘れないと意識するだけでも十分に素晴らしいことですが、以下の点には特に気をつけてみてください。
手元のメモに本題を書いておく
手元のメモ紙に話題の中心となるキーワードを大きく書いて、本題が何であるかを見失わないように常に意識するのが、シンプルながら最も効果的な方法なのかもしれません。そこから広がる枝葉は、親子関係を持たせて小さく書いていくとさらにわかりやすくなります。このような図を樹形図と呼びます。
このように、話題の管理を目で見てわかる文字情報にしておくと、枝葉がどんなに広がっても主題を見失ってしまう恐れはありませんし、それぞれの枝葉がどのように本題とつながっているかが一目瞭然になり、役立つ占いを構成しやすくなります。また、紙に書いておくことで、枝葉の質問を占う瞬間は本題を忘れて夢中で占えるのもメリットです。
程よく本題に戻す占い師の話術でお客様が話しやすくなる
お客様がどれだけ本題からそれた話をしても、ほどよいところで占い師が本題に戻してあげることによって、お客様は安心してお話をすることができます。好き勝手に話してもしっかりと必要な情報を教えてもらえるという安心感はとても大きなものです。
会話の手綱をしっかりと握って、伝えるべきことをしっかりと伝えながら、お客様の話はどこまでも聞いて差し上げることができれば、話術に優れたハイレベルな占い師になることができるでしょう。