一電話占い師の日乗 2019年8月前半

 尊敬する私小説作家の日乗を真似て、電話占い師としての日々の生活を記します。通常業務の日は、朝の9時から13時まで電話占いで仕事をして、その後4時間の休憩を取って、17時から21時まで働いています。この日記は、その4時間の出来事と夜の慎ましやかな晩酌が主題です。
一電話占い師の日乗

8月1日(木)
 通常業務。昼休みに、11月発売の著書の法律部分を監修してくれる弁護士の先生のところへ。私が出した原案の監修が無事終了した模様。法律についてよく勉強したと褒められて雀躍としつつ駅に向かい、うっかり電車を乗り違える。その結果、浴衣姿の女性の多さから花火大会の開催を嗅ぎつけるも、暑気と人混みに押されて断念。

8月2日(金)
 待機なし。朝からブログと著書の執筆作業。終日集中。夕食前に夜からどこかへ出かけたいと思うも、適切な行き先もなく、結句は出かけず終い。

8月3日(土)
 通常業務。電話占いが久しぶりに小閑。原稿執筆がはかどる。昨夜のフラストレーションを拭うべく、昼休みは近所を散歩。休日とは思えないYAMADA電気で涼をとりつつ、いろいろ眺める。昼はドミグラスソースのたっぷりかかったハンバーグ。夜は鯛の刺身とフランクフルト。おやつに紅芋アイス。

8月4日(日)
 前半のみの業務。後半の待機を取りやめることにして数回目の日曜。様々な仕事をしなければならない事情から、電話占いだけに力を注ぐこともできない今日この頃。夜は最近マイブームの秋ヨドへ。新居の家電類をいろいろと眺めては飽きもせず、文房具を眺めては買いもせず過ごす。夜は寿司とベイケンで、パインサワー3杯。

8月5日(月)
 通常業務。ランチはオムライス。執筆業務がはかどる一日。室内で朝から晩まで作業できることが真価を発揮する季節。相当な汗を節約しているにちがいない。

8月6日(火)
 休日。新居の確認会。前回の内覧会で発見された、ベランダの汚れ等が修復されているかどうかを確認するためのチェックを行う。その後、近隣の家具屋で新居の書斎で使う机と棚を吟味。だんだんとイメージが固まってくる。天然木の机もよいが傷が怖いので、なにごとにも動じない屈強なメラミン天板もよいと思える。

8月7日(水)
 通常業務。弁護士の先生から、薬機法と占いに関連する追加の情報をメールでもらう。その他の雑務をこなしつつ、どこにも出かけずに一日が終了。

8月8日(木)
 通常業務。終日執筆作業。晩酌には、ノンカロリーのパイン水にソーダストリームで炭酸を注入した最近お気に入りの酒を4杯以上飲み、おなかが緩くなる。多量飲酒者には向かない飲み物。

8月9日(金)
 休日。新居のカーテンを探すため、久しぶりに日暮里へ。当地へはしばしばシャツの材料を買いに出かけていたが、多忙のため久しぶりの訪問となる。トマトのインテリア館にて、大量のカタログを開けたり閉じたりて悩み抜いた末に、店の入り口付近に立てかけてあった、非常に哀れな鳥とカラフルな南国の植物が描かれた珍妙滑稽な生地でリビングのカーテンを誂えることになった。

8月10日(土)
 通常業務。世間的にはお盆休み初日のはずだが、電話占いはどういう訳かやたら多忙。執筆業務もそこそこに、業務に集中。夕方からWindowsの更新。今回はなんとデスクトップの壁紙の色合いまで勝手に変更。代わりに使えそうな壁紙を探すのも大変なので自作。晩酌は、思わず「ウベー」と声が上がるほどうまいコリアン料理の鶏肉と豆腐とチジミ。文化レベルの交流。

8月11日(日)
 前半のみの業務。原稿執筆をやった後、夕方過ぎくらいから気分転換に隣町の大きなショッピングセンターへ。ファンシー文具のお店で、サンリオの仲間たちが描かれたかわいい付箋を購入。閉店間際の時間からの来訪であったが、それなりに楽しむことができた。夜はマックのナゲットを食べようと思っていたが、近所のマックは日曜日は早く店じまいするらしく遅きに失する。代わりにケンタッキーを購入。

8月12日(月)
 通常業務。別名義での所属先である電話占い会社ピュアリに塞翁として手紙を書く。いろいろと多忙。夜はステーキピラフとその他。ハイボールがよく進む夜。

8月13日(火)
 待機なし。朝から執筆作業を行い、十分な成果を上げる。夕方から外出。ブログのための調べ物の資料を受け取りに図書館へ。帰りにキャンドゥでお気に入りのクリップをまとめ買い。夜はハイボールと唐揚げ。久しぶりに三度上げにトライした悪魔的な唐揚げに、醤油とニンニクとバター、そして蜂蜜を軽く焦がしたタレにマヨネーズを混ぜた味覚の奴隷ソースを拵える。

8月14日(水)
 通常業務。この休憩時間で、書籍の進捗に大きな一歩を刻むことができた。ランチはマトンを甘辛いソースで煮染めたもの。夜、とてもありがたく楽しそうな仕事の依頼を受ける。勝ち将棋鬼のごとし。

8月15日(木)
 通常業務。午前中から日乗の編集作業。昼休みは、雨に追いかけられながら、久しぶりに島忠ホームズへ出かけて気分転換。購入した木材でDIYをするための工作室があることを発見。今度、これを利用して何かを作ってみたいと思う。

五十六謀星もっちぃ

10代の頃から占い一筋に生きる職業占い師。老舗の占い館の史上最年少占い師などを経て、現在は占い師養成講座を主催。延べ5万人を鑑定。占い師の採用試験の実技審査員を400件以上担当。テレビや雑誌などメディア出演多数。著書に『1日2時間で月10万円 はじめよう 電話占い師』(同文舘出版)がある。

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