一電話占い師の日乗 2019年10月後半

  尊敬する私小説作家の日乗を真似て、電話占い師としての日々の生活を記します。通常業務の日は、朝の9時から13時まで電話占いで仕事をして、その後4時間の休憩を取って、17時から21時まで働いています。この日記は、その4時間の出来事と夜の慎ましやかな晩酌が主題です。

一電話占い師の日乗

10月16日(水)
 通常業務。台風以降、低気圧のことが気になっていろいろと勉強。昼ご飯は、台風対策で購入した炊飯土鍋でご飯を炊き、味噌汁と魚で純粋和食。前の土鍋を割って以来、久しぶりの土鍋ご飯。美味。

10月17日(木)
 通常業務。届いて以来放置していた冷凍庫に電源を入れる。冷凍庫だけで引き出しが6杯もあるものなので、位置決めを慎重にしていたのと、防音処理の床材の関係でぐらつきがあったのが気になっていたため。

10月18日(金)
 久しぶりの休日で、久しぶりに幕張へ。体力が低下しているらしく大きなイオンを歩くのが過酷である。蔦屋書店をまんべんなく見た後コストコへ。夜は寿司。

10月19日(土)
 通常業務。著書の最後の最後の確認、三校がかかったため作業を行う。昼は土鍋のご飯とごま油がよくきいた肉味噌。これはいくらでも食べられる。

10月20日(日)
 通常業務。ブログの執筆が全然追いつかない。三校が終わったので、念のため妻に見てもらったところ、なんと誤字が見つかった。人の間違いを見つけることに関しては、彼女の特殊能力は恐ろしく、このブログも事前に彼女が見たものについては必ず誤字を見つけてくれるのである。つまり、誤字が残る記事については、彼女が興味を持たなかったものということである。夜、三校の完了をメールで済ませて、隣のゲームセンターへ。初めてファミコンを持った昭和の子供のごとくに熱中してコインケースをなくした。

10月21日(月)
 午前中のみの仕事。昼過ぎに札幌から家族が来訪。新居を披露する。その後、お気に入りの目黒の雅叙園でディナー。ここの中華レストランにある回転テーブルは、現存する中では日本最古のものとのこと。

10月22日(火)
 待機なし。朝から執筆作業など。天皇陛下の素晴らしい姿を目に焼き付けた後、コストコで買った角煮を丼にして食べる。令和という時代の奇跡を感じ、胃も心も満たされた。

10月23日(水)
 通常業務。読書がはかどる一日。昼は角煮丼。夕方にソフト麺を食べて、夜半までブログ執筆。その後にまた読書に戻るという受験生のような生活。

10月24日(木)
 通常業務。最近、テストで後半の待機時間を18時からに変更している。これだとかなり、時間的な自由があり、占いの研究やブログ作業、コンサル業務が非常にはかどる。著者献本の添え状に使うインクやペンが定まらずにあれこれ試した。

10月25日(金)
 待機なし。本当は美容室に行くつもりだったが、雨があまりにひどいために日程の変更を依頼。窓から眺める雨は、カーテンのように波打って見えた。台風19号以来の雨音である。昼は角煮丼。夜はお菓子とお酒。

10月26日(土)
 午前の待機を休んで、待ちに待った近所のバザールへ。普段は入ることができない問屋街で、実に珍しい文具が購入可能なため、半年前からこの日の予定は空けていた。

10月27日(日)
 通常業務。折良く、昨日のバザールで手に入れたインクが、手紙にぴったりであることを発見。便せんに使うミランダとの相性が異常によい。色合いが好ましくなかったので、界隈で有名なタミヤのミニボトルを調達してオリジナルカラーを混色。非常に素晴らしいインクに仕上がった。後は文字が上手になればよいと思う。私のオリジナルインクが気になる方は、直筆のファンレターを書いてくれれば、返信は必ず行う予定。夜はすき焼き。

10月28日(月)
 通常業務。終日多忙。昼ご飯はザンギ。

10月29日(火)
 待機なし。打ち合わせが2件ある忙しい日。昼に美容室に行ったところ、そこで予約時刻から20分待たされて早速予定が狂う。おまけに雨でタクシーが捕まらない。最終的には、学友の天才君にいろいろと教えてもらい、人生が変わるくらいに大きな成果を得た。夜は恵比寿で焼き鳥。

10月30日(水)
 通常業務。手紙の執筆。書籍の早期購入者様に向けたキャンペーンの企画準備で多忙。昼はチキンカツ。すりごまをのせればよかったものを、うっかりブルドックソースだけで済ませてしまう。

10月31日(木)
 通常業務。書籍の見本が到着。実に感動的なできあがり。これを送る際にネコポスが使えるだろうと思い、ヤマトさんに来てもらったところ、厚みがギリギリで、添え状をつけるとはみ出すとのこと。残念ながらレターパックを使うことになる。ヤマトなら自宅から遅れるが、郵便局なら少し玉鉾をゆかねばならない。

五十六謀星もっちぃ

10代の頃から占い一筋に生きる職業占い師。老舗の占い館の史上最年少占い師などを経て、現在は占い師養成講座を主催。延べ5万人を鑑定。占い師の採用試験の実技審査員を400件以上担当。テレビや雑誌などメディア出演多数。著書に『1日2時間で月10万円 はじめよう 電話占い師』(同文舘出版)がある。

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