一電話占い師の日乗 2022年12月後半

尊敬する物故私小説作家の日乗に敬意を示し、見よう見まねで電話占い師としての日々の生活を記します。占い師としての現役の活動は極めて少なく、多くの時間を原稿執筆と講座準備、コンサルティングに当てています。なかなか多忙な仕事の合間に楽しむ食事や散歩などの行状を告白します。

12月16日(金)
AIが作文をするコンピューターサイエンスの1分野である、自然言語処理について、飽くなき探究心と強烈な興味に襲われる。

12月17日(土)
終日多忙。

12月18日(日)
自然言語処理の勉強をするため図書館へ。この分野については、若い頃に強烈な憧れを抱いた分野である。しかし、野心と功名心が邪魔して学問の道には進めず、今日に至るのである。かなりの進歩が見られるこの分野について、徐々に勉強を深めたいところである。

12月19日(月)
添削やプロフィール作り、受講希望者の相談など講座関係の業務多数。その後、デジタルコンテンツの作成に関する資料などを整理。

12月20日(火)
年内にやるべきだったすべての仕事が終了したため、書道の稽古へ。なかなかの愉悦。しかし、教室に着いてみると開いていない。予定を間違えていた。「愉悦」に対義語があるならその気分。しかし、ちょうどそのタイミングで、1月5日(木)放送の「ノンストップ!」にて、来年の運勢を解説するという大仕事の依頼メールが届く。人生は楽しい。帰宅後、とりあえず妻と舞浜へ。特に買うものはないが愉悦。

12月21日(水)
「ノンストップ!」は、ananwebに書いていた記事を見ての依頼。星座×干支の組み合わせ144パターンをすべてランキングにして紹介してほしいというものである。この年末に即日ブッキングできて、しかもこれを数日で仕上げることができる占い師は、さすがにそう多くはない。オリジナルのプログラムを使った計算によって、人間が数十時間かけて行うような占いを、瞬時に出すことができるのが私の武器である。そんなことを考えながら書道へ。連綿と手紙の書き出しを練習。

12月22日(木)
新刊の打ち合わせ。予定よりかなり大ボリュームとなった原稿を納入。編集者様は快く、分量はさらに増えてもよいといってくれる。ありがたい。ページ数が増えると予算が高くなる。書籍の定価を抑えるために、256ページに抑えて一言一句を吟味した処女作の執筆の日々が懐かしい。しかし、今回も最後は必ずそうなるのである。1文字に至るまで最適解を見つけるのが物書きの心意気である。その後、テレビの打ち合わせ。

12月23日(金)
ランキング作りスタート。すべてのランキングに一言コメントを書くため、かなり細かく占う必要が生じる。これが実際には、なかなか面白い作業なのである。昼過ぎから美容室へ。テレビに出る話をしたところ、心なしか普段よりはさみが細かくなって、かなりの美男子になった。

12月24日(土)
クリスマスイブ。ランキング作りを夕方までこなし、コンサル業務などをこなして夕食。今年は、月島にある肉のたかさごから取り寄せたローストビーフとチキン。とてつもなくおいしい。この店の名物である焼き豚のタレを使ったチキンは限定品ながらやみつきである。

12月25日(日)
翌日に迫った収録に向けて準備を進める。書籍についても、絵をもう少しよくしたいという思い出リタッチなどを行い結局多忙。夕方からヨーカドーへ。クリスマスともなれば、珍しい惣菜が出ているものであり、しかも夕方に行くと半額になっている。隣に住んでいるものとしては見に行かない手はないのである。しかし、全くぱっとしない品揃えであった。一押しされていたパエリアを購入。これは美味。

12月26日(月)
15時から「ノンストップ!」の収録。何を聞かれてもよいように、ランキング144パターンの内容をしっかり検証。14時頃、化粧と整髪。ひげそりに失敗して赤くなった。人類のシャツの歴史を一歩進めたと自負する特注の宇宙シャツを着てディレクター様を迎える。当初は自宅マンションの共用部のカフェで収録予定だったが、元気な男子が楽しそうにゲームをしていたため断念して、自室へ。

12月27日(火)
年末の買い物。今回は池袋へ。学生時代を過ごしたこの町は思い入れが深い。東池袋駅で降りてサンシャインシティからスタート。偶然にもやっていた仮面ライダー50周年の展示があったので勉強。非常に楽しくボリューム感のある展示だった。その後、妻の加湿器やらを求めつつ、池袋駅本丸へ。途中、ばんからで角煮ラーメンを食べる。これがうまい。タカノでパンを買って、西武デパートへ。食器とおせちの中身を購入。今年は、諸般の事情でとれない栄養素があるため、例年取り寄せているおせちは断念して、個別に購入。

12月28日(水)
周囲の流れに合わせて、徐々に仕事が収まっていく。新年1発目に提案するデジタルコンテンツの企画を考える。そのために800ページもある本を読むなど工夫の嵐。軽く準備するつもりが、なかなかの大仕事となり疲労。夕方からは近所に年末の買い物に行くつもりだったが、断念する運びとなる。昼はタカノのパン。夜はスペアリブ。

12月29日(木)
昼過ぎまでプログラム関係の諸作業。夕方から年末最後の買い物へ。どうしてもスペアリブが食べたくて探したが、近所のスーパーの感覚では、あれはクリスマス専用の食べ物らしく、お正月には骨をとったものしか売らない魂胆である。結句、青い輪が描かれた白い徳利の典型的なものと大吟醸など3本を求めて帰宅。夕方にセブンイレブンのラーメン。夜に鶏皮串をオーブンでカリカリに焼いたもの。

12月30日(金)
徐々に始まった仕事納め3日目。新年に向けての作業や、受講生さんとのメールのやりとり多数。冷凍庫の整理で発掘された豚軟骨を煮込む。これが非常に美味。実に美味。おいしい鍋となり、最後はラーメンで締め。夕方からコタツ布団を洗濯。我が家の洗濯機にはギリギリの大きさのため、乾燥モードが使えなかった。そこで、まだびしょ濡れの状態で浴室乾燥へ。

12月31日(土)
朝一番でコタツ布団を確認。半乾きではなく、絞れるほどの水分量。そこで、書斎の足下を暖めるファンヒーターを浴室乾燥機の増援部隊として投入。その後、天井のファンや換気扇などを清掃。夕方からおせちを詰める。17時にはコタツ布団が乾燥していた。日本酒を片手に最高の年越し。紅白は韓国のアイドルが高レベル。

五十六謀星もっちぃ

10代の頃から占い一筋に生きる職業占い師。老舗の占い館の史上最年少占い師などを経て、現在は占い師養成講座を主催。延べ5万人を鑑定。占い師の採用試験の実技審査員を400件以上担当。テレビや雑誌などメディア出演多数。著書に『1日2時間で月10万円 はじめよう 電話占い師』(同文舘出版)がある。

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