占いをしていると、すでに明らかな恋心があるにもかかわらずスタートしない恋愛に出くわすことがしばしばあります。以前に、両思いにもかかわらずハッキリしない恋愛について記事を書きましたが、今回はそれとは違って、ハッキリしないのではなく、好きなのにもかかわらずハッキリとノーになっている恋愛についての考察です。特に、ノーを突きつける男性側が既婚者である場合に関して、占い師の目線から考えをまとめてみたいと思います。
全然進まない既婚者との恋愛の裏事情
二人きりで何度も会っているにもかかわらず恋愛が全く発展しない状況はしばしばあります。その男性が既婚者であるならばなおさらです。距離を開けて考えてみれば、既婚者なのだから恋に発展しないのは当たり前と考えてしまうかもしれません。しかしながら、既婚男性が女性と二人で会うというのは、少なからぬリスクのあることです。それでも女性と二人で会おうとする男性の心に、全く下心がないことなどあるのでしょうか。
男女の友情は成立するのか
男女が理由なく会うとするなら、その根底には少なからぬ異性関係の意識があると考えがちなところです。しかし、実際には完全に友人としてしか見ていないにもかかわらず、二人きりで会う男女が存在するのも事実です。株式会社リクルートが運営するブライダル総研が、20代~40代の未婚男女を対象に行った『男女間の友情に関するアンケート』によれば、男性44.6%、女性57.9%が「男女の友情は成り立つ」と考えているそうです。
女性のみならず、男性においても男女の友情を信じている人がこれほどいるという点は注目に値します。半数近くの男子が、本当の意味での女友達を持つことができると信じているということです。このデータは、二人きりで会う男女の片方が恋愛感情を持っていたとしても、もう一方にはその気持ちが全くないということも十分にあり得ることを示しているといえましょう。
「男は浮気をする生き物」は本当なのか
さて、タロットや易などの占いを通じて男性側の心を探った結果、男性の心には明瞭な恋心が存在したと仮定しましょう。それでもなお、男性側から動きがなく関係がなかなか進まないことがあります。世の中では、男性は必ず浮気をする生き物であるという強い信念にも似た考え方を持っている人がいますが、統計データはそうでもないことを示しています。
サガミオリジナルで知られるコンドームメイカーの相模ゴム工業株式会社が2013年に14100人の男女を対象にに実施したアンケートによれば、奥さんや彼女以外と性的関係を持ったことがある男性は全体の26.9%にとどまりました。この申告の内容に一定の嘘が混じっていたとしても、男は必ず浮気をするという表現はかなり行き過ぎたものであることは間違いないといえましょう。
恋を行動に移さない男性心理のパターン
二人きりで会っているにもかかわらず、その女性に恋心を抱いていない男性がいること、そして恋心があったとしても肉体関係を求めない既婚男性がいることがわかりました。好きだと思う気持ちがあり、女性側にもその気持ちがあることを理解しているにもかかわらず先に進まない既婚男性の男性心理はどのようなものなのでしょうか。そうしたシチュエーションは個別の状況によって様々なパターンが想定されますので、個別の占いの答えを探るしかないところではありますが、ここではありそうなパターンを筆者なりにいくつかまとめてみました。
将来がない恋愛に対しての葛藤のパターン
将来がない恋愛に対しての葛藤といえば、女性が抱きそうな心理というイメージが強いかもしれませんが、意外と男性の方がそれを気にしている場合がります。そもそも恋愛は結婚をするためにあると割り切っている男性がいるのも事実です。そういう人にとっては、結婚した後に出会う女性は、満腹時のランチの割引券同様に、「必要としてくれる人の元にお行きなさい」としか思えない存在なのです。男子の全てが性的な誘惑に乗るとは限らないというのがポイントです。
家族の顔を見て恋が冷めるパターン
これも非常に真面目な男性心理ですが、子供の寝顔や妻の優しい笑顔を見ることによって気持ちが冷めてしまうこともあるのです。それは妻が愛おしいと思う気持ちから来るとは限りません。自分自身の責任と社会的道義の縛りを再確認することで、性的欲求が一気に萎えてしまという状況です。保守的で真面目な男性においては、しばしば見られる傾向と言えましょう。
お天道様を恐れているパターン
浮気をしたら奥さんに悪いという気持ちで恋愛をストップする男性がいるのも確かですが、その理屈では説明がつかない男性もいます。奥さんとの関係は既に壊滅状態であって、しかも既に奥さんが浮気をしている場合であっても、自分が浮気をすることに対しては抵抗を示す男性もいるものなのです。
これは、奥様に対しての罪悪感ではなく、お天道様に対しての罪悪感とでもいうべき心境が作用していると言えましょう。浮気をするのはダメなことであると小さい頃から教育されていることの影響であると言えましょう。まさに、与謝野晶子の歌にある、「やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」の心理と言えましょう。
リスクが高すぎることを恐れているパターン
離婚をする覚悟が定まっていない男性にとって、婚外の異性と関係を持つことには大変なリスクがあります。仮に夫婦仲が上手くいっていなくて離婚することが目前の関係であったとしても、離婚の原因が自分の浮気であったなら、その後の立ち位置が大きく異なるものです。慎重で真面目な男性は、それを特に強く意識すると考えなければなりません。すでに別居していて裁判にまで発展している場合であったとしても、まだリスクを恐れている男性はいるものなのです。
まとめ
既婚男性の考えていることは、結局のところはそれぞれの状況によっても様々です。基本的な考え方は多くの男性で共通していますが、個別の人間観察は常に一般論に縛られずに相手の本質を見つめることから始まります。もしも具体的に気になる人がいるなら、このページに書いたような知識を参照しながら是非とも頑張ってください。
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