この記事のポイント: 占い師の料金設定に正解はありませんが、失敗するパターンには共通点があります。電話占い・チャット占い・対面鑑定・メール占い、それぞれの相場と報酬の仕組みを整理したうえで、初心者が最初にいくらで始めるべきか、いつ値上げすべきか、高すぎる料金のリスクまで、現役の占い講師である五十六謀星もっちぃが実例をもとに解説します。
占い師として活動を始めるときに必ずぶつかるのが、「いくらに設定すればいいのか?」という悩みです。

安すぎれば生活が成り立たない。高すぎればお客様が来ない。しかも、占い師の料金体系は業態によってまったく異なるため、一概に「これが正解」とは言えません。
この記事では、業態別の料金相場と報酬の仕組みを整理したうえで、初心者がどこからスタートすべきか、いつ値上げすべきか、そして料金設定で失敗しないための注意点を、私の経験をもとにお伝えします。
業態別の料金相場と報酬の仕組み
まずは、それぞれの業態でお客様がいくら払い、占い師にいくら入るのかを正確に把握しましょう。ここを理解せずに料金設定をすると、「思ったより手取りが少ない」と感じることになります。
電話占い(占い会社に所属する場合)
電話占いの料金は、お客様から見ると1分あたり200〜350円が相場です。
しかし、占い師の手元に入るのはそのうちの15〜25%です。つまり、お客様が1分300円を支払っても、占い師の報酬は1分あたり45〜75円ということになります。
| ステージ | 1分あたり報酬 | 月収の目安(本業の場合) |
|---|---|---|
| 新人 | 30〜60円 | 5〜15万円 |
| 中堅 | 60〜80円 | 15〜30万円 |
| 人気占い師 | 80〜100円以上 | 30〜70万円以上 |
「報酬率が低い」と感じるかもしれませんが、電話占いは占い師一人のプレーではなく、運営チーム・マーケティングチームとのチームプレイの仕事です。広告費やシステム運営費のことを考えれば、この構造には合理的な理由があります。
チャット占い
チャット占いには時間課金型と文字数課金型の2種類があります。
- 時間課金型: 鑑定時間に応じた報酬。電話占いに近い仕組み
- 文字数課金型: 送信した文字数に応じた報酬。複数のお客様を同時に鑑定する「並列プレイ」が可能
プラットフォームごとに課金方式が異なるので、登録前に必ず確認してください。詳しくはチャット占いで稼ぐには?で解説しています。
対面鑑定
対面鑑定の一般的な相場は以下の通りです。
| 鑑定時間 | 料金の目安 |
|---|---|
| 30分 | 6,000円 |
| 60分 | 12,000円 |
ただし、これは市場の平均的な価格帯であり、占い師の実績やブランド力によって大きく変わります。有名占い師になると30分で数万円という設定も珍しくありません。
占い会社やイベントに所属して鑑定する場合は、ここから会社側の取り分が差し引かれます。
メール占い
メール占いの相場は、1通あたり2,000〜5,000円です。
1回のやり取りは「相談者からの質問 → 占い師からの回答」の1往復が基本です。丁寧な文章を書く必要があるため、1通あたりの作業時間はそれなりにかかります。電話やチャットのメインの収入を補完する形で活用するのが現実的です。
ココナラなどのスキルシェアプラットフォーム
ココナラのようなプラットフォームでは、占い師が自分で価格を設定できます。
ココナラの電話相談サービスの場合、最低価格は1分100円からで、手数料は約60%です。つまり、1分100円で出品した場合、占い師の手取りは約40円になります。
プラットフォームごとに手数料率が大きく異なるため、詳しくはココナラで電話占いを出品して稼ぐにはで比較表を掲載しています。
初心者は何円からスタートすべきか?
結論から言うと、最初は所属する会社やプラットフォームの基準に従うのが最も無難です。
電話占い会社に所属する場合
報酬は会社が設定するため、自分で決める必要はありません。新人は1分30〜60円からスタートし、実績に応じて会社側が報酬を引き上げてくれます。まずは目の前のお客様に全力を尽くすことに集中してください。
ココナラなどのプラットフォームの場合
最低価格からスタートすることを強くおすすめします。
ココナラであれば1分100円です。「安売りするのは嫌だ」という気持ちはわかりますが、実績ゼロの状態でいきなり高い価格をつけても、お客様に選んでもらうのは難しいのが現実です。
まずは実績とレビューを積むことを最優先にしてください。レビューが5件ほどたまれば、1分120〜140円に値上げし、10〜20件を超えたらさらに引き上げるという段階的なアプローチが効果的です。
対面鑑定を始める場合
個人でいきなりサロンを開くよりも、まずは占い会社に所属するか、マルシェ・イベントに出店するところから始めるのがおすすめです。 私自身もイベント出店をキャリアの初期に経験し、プロとしての修行を積みました。
所属やイベントであれば、料金は主催者側が設定してくれることが多いので、「いくらにすればいいか」で悩む必要がありません。何より、集客を自分でしなくてよいという大きなメリットがあります。
値上げのタイミング — いつ、どのくらい上げるべきか?
値上げを検討するタイミングは、実はシンプルです。
現在の鑑定が安すぎると感じてストレスを感じたときが、値上げのタイミングです。
「相場はいくらだから」「他の占い師がこの金額だから」と周囲を気にする必要はありません。自分が納得できる金額、もっと言えば好きな金額にすればいいのです。
ただし、値上げにはいくつかのポイントがあります。
既存のリピーターの反応を見る
一気に大幅な値上げをすると、既存のお客様が離れてしまうリスクがあります。段階的に引き上げるのが安全です。
値上げの理由は説明しなくてよい
「物価が上がったので値上げします」のような説明をする占い師さんもいますが、必ずしも必要ではありません。自信を持って新しい価格で鑑定すれば、それに見合う価値を感じてくれるお客様がついてきます。
値上げしても客が減らないなら、まだ上げられる
値上げしたのにお客様の数がほとんど変わらないなら、まだ安いということです。需要と供給のバランスを見ながら、適切な水準を探ってください。
高すぎる料金のリスク — 値段は上げるだけが正解ではない
「好きな金額にすればいい」と書きましたが、料金を高く設定しすぎることのリスクも正直にお伝えしておきます。
一度上げると下げられない
料金を上げるのは簡単ですが、一度上げた料金を下げるのは非常に難しいのです。既存のお客様からすると「価値が下がった」と受け取られかねませんし、自分のモチベーションにも影響します。
だからこそ、値上げは段階的に行うことが重要なのです。
高すぎる料金はプレッシャーになる
料金が高くなるほど、お客様の期待値も上がります。その期待に応え続けなければならないというプレッシャーは、想像以上にきついものです。
1分2,500円クラスの占い師さんと話したことがありますが、「プレッシャーがきつすぎる」と言っていました。さらに高い料金を設定している占い師の中には、鑑定後にトイレで吐いてしまうような方もいるそうです。
料金はただ高ければいいというものではありません。自分が気持ちよく、自信を持って鑑定できる金額が、その時点での適正価格です。
料金設定の全体像 — まとめ
| 業態 | お客様が支払う相場 | 占い師の手取り |
|---|---|---|
| 電話占い(所属) | 1分 200〜350円 | 1分 30〜100円以上 |
| チャット占い | 時間制 or 文字数制 | プラットフォームによる |
| 対面鑑定 | 30分 6,000円 / 60分 12,000円 | 所属なら4〜5割、個人なら全額 |
| メール占い | 1通 2,000〜5,000円 | サービスによる |
| ココナラ電話 | 1分 100円〜 | 手数料約60%を引いた額 |
料金設定で最も大切なのは、最初は低く始めて、実績に応じて段階的に上げていくことです。そして値上げのタイミングは、相場ではなく自分のストレスに従ってください。
占い師としてのキャリアの始め方は占い師になるには?で、占い師の年収事情は占い師の年収はいくら?で詳しく解説しています。
五十六謀星もっちぃの占い講座に興味がある方は、まずはLINEにご登録ください。講座の詳細や最新情報をお届けしています。
よくある質問
Q. 占いの料金に消費税はかかりますか?
個人事業主として活動している場合、基準期間(前々年)の課税売上高が1,000万円を超えると消費税の納税義務が発生します。1,000万円未満であればインボイス登録をしない限り納税の必要はありません。詳しくは占い師の確定申告ガイドをご覧ください。
Q. 無料鑑定はやるべきですか?
集客のきっかけとしての無料鑑定には賛否があります。無料で価値を提供し、有料の鑑定へ導く「フリーミアム」の考え方は有効です。ただし、無料鑑定を続けすぎると「無料だから受けている」お客様ばかりが集まり、有料への転換が難しくなるリスクもあります。
Q. 値段が安いと「当たらない」と思われませんか?
価格と品質を結びつけるお客様は確かにいます。しかし、実績ゼロの段階で高い料金を設定しても、そもそもお客様が来ません。まずは実績を作り、その実績が「値段以上の価値がある」ことを証明してから値上げするのが最も効果的な戦略です。
Q. 相場より安くしないとお客様が来ないのでは?
相場は目安に過ぎません。お客様は料金だけで占い師を選ぶわけではなく、プロフィール、レビュー、占術の専門性、そして「この人に相談したい」と思わせる人柄を総合的に見ています。相場より高くても選ばれる占い師はたくさんいます。





