スピリチュアルな世界とは一定の距離を置きつつ、隣の畑である占いの世界で活動している占い師の五十六謀星もっちぃの目線で、スピリチュアルの基礎用語について解説します。占い師とはいえども、こうした用語の意味を知らなければお客様の話について行けないこともあります。何せ世間の人からすれば、占いとスピリチュアルは同じだと思っている人もいるくらいです。幅広い話ができる占い師になるには、用語を押さえることは必須です。
ハイヤーセルフとは何なのか
スピリチュアルな世界では、もうずいぶん前からハイヤーセルフという単語が使われています。日本人がカタカナでこの文字を見ただけでは、正直その意味合いがつかめません。先に行っておかなければならないのは、運転手付きの乗用車を意味するハイヤーとは無関係であるということです。自分を雇うというニュアンスでとることもできますが、そういう意味ではないようです。
ハイヤーセルフ=Higher Self~より高い自分
ハイヤーセルフは、高次元にいるもう一人の自分という説明がなされます。ハイヤーとはHighの比較級であるHigher、すなわち「より高い」という意味なのです。もう一人の自分といっても、ドッペルゲンガーのようなものを指しているわけではありません。わかりやすくいえば、高いところから自分自身の魂の成長を見守ってくれる存在であるといえましょう。
魂を進化させるためにハイヤーセルフが今の人生を選んだ!
宗教によっては、輪廻転生によって人生は何度も繰り返されるという考え方があります。ハイヤーセルフはそういった宗教観をベースにした思考です。輪廻転生とはシンプルにいえば、肉体が死んでも魂は滅びず、記憶を消して次の肉体を持つという考え方です。ハイヤーセルフは、その輪廻転生の監督のような立ち位置で、生まれ変わる先の肉体を選択すると言われています。より魂が成長することができる人生を歩むことができるように計画してくれているわけです。
ハイヤーセルフとつながって活用しよう
しばしば、ハイヤーセルフと「つながる」という表現がなされることがあります。ハイヤーセルフとつながっている状態では、直感がさえて能力が高まり、自分の持っている潜在的な可能性をフルに発揮することができるとされていますので、ハイヤーセルフとつながりたいのは当たり前です。しかし、実はハイヤーセルフと我々は常につながっているので、あえてつなげるための儀式を行う必要はないそうです。
つながる感覚を信じて強く願う
最も大切とされていることの一つは、ハイヤーセルフとつながっていること、あるいはつながっている感覚を信じて、強く願いそれを受け入れることであるといいます。高次の自分の導きによって直感がさえていると信じることで、我々の潜在意識はハイヤーセルフの影響を受けることができるのです。リラックスして瞑想し、心の内なる声に耳を傾けてみましょう。そこから聞こえてくるひらめきの声こそがハイヤーセルフの言葉なのです。
「止めておけ」のメッセージを素直に聞く
ハイヤーセルフとつながっていることを信じていると、時としてある行動をとるときに本能的なストッパーがかかることがあります。伝統的な言い方をすれば「虫の知らせ」と呼ばれるものと考えてよいでしょう。この知らせを届けてくれる「虫」は、実はハイヤーセルフであるそうです。工事の自分自身が、高い位置から見渡してストップをかけてくれているのだから、その意見には従った方がいいとされています。
ハイヤーセルフリーディングとは
ハイヤーセルフリーディングというのは、ハイヤーセルフの力を借りて、高い位置から自己を見直し、自分を深く理解するためのリーディングです。ハイヤーセルフからの声を聞き、自分自身の直感に従って未来を切り開く力をつけていくというのが、この種のリーディングの意味合いであると考えてよいでしょう。ハイヤーセルフとつながることの基本的な意義としてひらめきや勘が鋭くなるというものがあります。これを利用してリーディングを行えば、確かに優れたリーディングができるでしょう。相談者自身が自分のハイヤーセルフとつながる方法と、術者がそのハイヤーセルフとつながって得られたひらめきによるリーディングを行う方法とがあります。
まとめ
ハイヤーセルフという名前をつけてかたると特別な存在のように聞こえますが、その示している内容は、以外と日本人にとってなじみの深いものであるといえるかもしれません。シンプルすぎるまとめをするとよくないのかもしれませんが、自分自身の直感に耳を傾けて虫の知らせに素直に従うことが、ハイヤーセルフとつながることの真意であるといえましょう。何よりも、自分自身を信じて、自分を大切にすることがよりよい人生には必要だということなのです。