カウンセラーの仕事についてわかりやすく書いてある
本日は、同文舘出版様より発売されている中村博氏の著書、 『月10万円から! 自分もクライアントも幸せになるカウンセラーのはじめ方 (DOBOOKS)』についての感想をお伝えしようと思います。
この本は表題通り、一冊丸々カウンセラーとして仕事をしていくためのアドバイスで構成されています。週末などの空いている時間を使って、1ヶ月につき5000円の資本金で開業するところから初めて、最終的に専門家として十分な収入を得るまでにするべきことが、網羅的に記されています。
ブログやSNSによる集客がわかりやすい
この本の内容のうちで大部分を占めるのは、集客の方法についての具体的なアドバイスです。カウンセリングを仕事にしようと思う人は、すでに自分なりの方法でのカウンセリング技術を会得しているという前提で、それを商売にするためのノウハウにページを割いています。それ故に、占い師にとっても非常に参考になる書籍であるといえましょう。
お客様を「集める」「育てる」「契約する」の3ステップ
ブログやSNSを使ってクライアントの候補を「集める」という最初のステップと、メールマガジンやLINE@等といったツールでクライアント候補を「育てる」ステップ、そして最後に「契約する」という3ステップのサイクルを、それぞれ詳しく説明しています。
クライアント候補を「集める」ことと「育てる」ことは、混同されやすいことかもしれません。正直私は、このことをあまり意識したことはありませんでした。そうした着眼点をもって集客を考えることの重要性と、それぞれのステップで気をつけるべきことが学べるだけでも、この本には一読の価値があると思います。
料金体系やリピートの獲得など
また、料金体系や契約の内容についても、占い師にとって非常に参考になるアドバイスが書かれていると感じました。カウンセラーさんと占い師の世界の微妙な違いが、占い師の商習慣になれた私からすると非常に新鮮でした。
例えば、占い師とお客様との関係性は、30分いくら等といった時間制で、一回切のセッションを繰り返すことが一般的です。しかし、この本ではある程度の期間にわたる連続的な契約が推奨されています。これはカウンセリングの世界では当たり前のことなのかもしれませんが、そうすることの具体的なメリットが一読して非常にわかりやすく理解できました。
占い師にとって非常に参考になる本
タイトルにこそ明記されていませんが、この本は明らかに占い師も読者の候補として想定しているように感じられます。随所で占いがカウンセリングの一例として取り上げられています。実際、現代の占いはカウンセリング的要素に力を入れたサービスです。その意味でも、本家カウンセラーの仕事に対しての考え方は、占い師にとって重要なヒントを与えてくれるといえます。