尊敬する私小説作家の日乗を真似て、電話占い師としての日々の生活を記します。通常業務の日は、朝の9時から13時まで電話占いで仕事をして、その後4時間の休憩を取って、17時から21時まで働いています。この日記は、その4時間の出来事と夜の慎ましやかな晩酌が主題です。
7月1日(水)
通常業務。歯医者の予約があったため、休憩時間はいろいろとバタバタする。各種の残務を処理しつつ、まもなくの開催となるタロットスプレッド講座の企画を練り上げる一日。
7月2日(木)
通常業務。昼に数件、コンサル生の方のためにご協力いただいただいたモニター練習をモニタリング。コンサル生による占いを私が聞かせていただき、感想と改善点を指摘するという指導方式は、非常に手間がかかるが最も効果的である。
7月3日(金)
待機なし。モニター練習を一件こなした後に、家庭内の各種雑貨を求めて近所のニトリへ。自分の机に飾るための花瓶として徳利を購入。徳利というものは、酒飲みが誤って倒したとてその日の悦楽のすべてを一瞬で失うことがないように、口が狭く設計されているものである。そのため機械類や紙資料の多い我が書斎には最適である。
7月4日(土)
通常業務。講座に向けてシャツを作る。昨日の買い物で見つけたウルトラセブンの怪獣の生地を使用。体型の変化により型紙の改良を余儀なくされたため手数を要する結果となった。かなりお気に入りの仕上がりである。晩酌にはいなり寿司と刺身こんにゃく、そして味玉が出た。
7月5日(日)
通常業務。ちょっとした買い物を済ませた後、知人から受託したオンラインサロンの開発を行う。ランチには、見事に霜が降った牛脂同然の友三角を使った焼き肉丼。加齢を含む諸事情により数枚でダウン。その後夜遅くまで講座の準備を行う。
7月6日(月)
通常業務。数件のモニター練習をモニタリングした後、講座の練習を行い、宣伝のための文言を再考する。昨日の牛肉を使ってガーリックカルビチャーハンを自炊。
7月7日(火)
待機なし。占い業界で活躍している有名人の出自についての学習を行う。その後、講座のための立ち稽古。撮影しながら行い、台詞を調整していく。昼はそば。
7月8日(水)
前半のみの待機。モニター練習をこなした後に外出。芸能事務所であるタイタンさんのカルチャースクールがこの秋から開講されるのだが、それに参加すべくオーディションに参加。審査員は尋常ではなく物知りなスタッフで、フライトシミュレータからミシンまで、何を話しても関連する知識を持っていることに驚く。
7月9日(木)
通常業務。モニター練習をこなした後に、依頼されているサイト開発のデザインなど、各種業務を行う。一段落の後に部屋の片付け作業。先月購入したベッドが明日搬入される予定のため、現状のベッドの下の収納物などを取り除く。
7月10日(金)
待機なし。執筆業務など多忙。昼過ぎに東京インテリアの配送業者が到着。若者が3~5人ほど集って、ベッドとマットレス2枚、そして食器棚を運搬。マスクをつけていないものを含めて、どうにもろくでなしとしか思えない見た目の男どもだったが、見た目に反して手際も礼儀も良かったため結果的に好印象を残した。これをロスゲイン効果という。夜半に新しいPCケースが到着したため、リビングのPCを換装。
7月11日(土)
通常業務。新たに求めたマットレスの神がかった寝心地の良さにより、私にとっては業病であるいびきが改善された模様。しかし、朝から夕方までの間に、約一万発のくしゃみがでた。これは、昨夜のPC換装作業によって、古いPCから猛毒を含むハウスダストが噴出したためである。講座の最終準備のための資料はまとめ上がって、本来ならば終日、オンラインサロン作成のための勉強をする予定だったのであるが、これではどうにもよろしくないのである。
7月12日(日)
待機なし。アルカノンセミナーズさんにてタロット占いスプレッド特別講座を開催。かかる情勢でスクーリングの人は少人数になってしまったものの、ビデオの向こうで多数の方が受講してくださるという栄誉に浴す。講座の後は疲労困憊のため、他の作業は無し。
7月13日(月)
通常業務。次回の講座の企画書を作成。その後、原稿を少し執筆して各種の調べ物に没頭。特に技術分野に関する調べ物が多数。一つずつ着実に知識を深めることが出来た。
7月14日(火)
待機なし。朝から原稿を2本仕上げて昼過ぎには別の調べ物作業に移行。夕方16時から業界の名士と打ち合わせを行い、新しい事業の方向性を考える。その後、恵比寿でメディアの収録。久しぶりに親友と再会するなど、波乱の一日。
7月15日(水)
通常業務。モニター練習を1つこなしてからホームズへ。軽く買い物を済ませて調べ物と、49800円也で購入したオンラインサロンの運営に関する学習動画を視聴。非常に甲斐のある薫陶を受ける。夕方、少しだけやりとりをさせていただいた事のある作家の遠野先生が芥川賞を受賞。ノミネート前に文芸誌で読んで気に入っていた作品が受賞するだけでもテンションが上がるが、今回はひとしおの喜びである。