アスペルガー・ADHDは占い師として天才である可能性が高い

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 占い師という仕事を選んでいる人の中には、アスペルガーやADHDと呼ばれる状態にある人が意外なほど多数います。彼らが占い師になるには、通常の社会の中で仕事をすることが難しいという事情があるのではないかという人もいますが、私は別の答えがあるように思います。すなわち、彼らには、占い師という仕事に天才的に向いている何らかの特徴があるのではないかと考えています。今回は、アスペルガー・ASD・ADHDの人々に向いている仕事としての占い師について検討してみたいと思います。

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発達障害について

 まずは簡単に、アスペルガーやADHDについてのおさらいをしてみましょう。これらの症状は、大きく言えば発達障害というくくりの中でまとめられる概念ですが、それぞれ内容に違いがあります。

発達障害とはなにか

 アスペルガー・ASD・ADHDなどを含めて、心身の成長がシンプルにいかない人を発達障害といいます。病院等で正式な診断を受けている人ばかりではなく、正式な診断を得てはいないものの、実は発達障害ではないかと疑われる人も多数います。癌などの病気と違って、それを放置しても体が痛むわけでもなければ死ぬわけでもありません。発達障害は必ずしも知的な問題が生じるわけではないため、本人も周囲もそれに気づかないということは、全く珍しいことではありません。

アスペルガー・自閉症とは

 アスペルガーとは、対人関係の問題や、常に同じ環境を求めるなどの強いこだわりを持っている人をいいます。近年では類似の症状である自閉症との垣根が曖昧になり、両方をまとめてASD(自閉症スペクトラム)と呼ばれるようになっています。

 彼らは、暗黙のルールを理解することが難しく、慣例や言説のほとんどを論理で捉えようとする傾向にあります。会話においてはたとえ話や冗談がわからず、女性においては「男性宅でコーヒーを飲む」ということの意味がわからず、トラブルになることもあります。独特の興味を持つことでも知られており、一般的には価値がないと考えられるものを収集する人などもいます。

ADHDとは

 注意欠陥(Attention Deficit)と多動性(Hyperactivity Disorder)とを合わせた概念がADHDと呼ばれる状態です。大変に平たくいえば、落ち着きがなくそわそわしている人のことだと考えるとよいでしょう。彼らは注意深く一つの作業を完遂することが苦手であるとされています。反対に、自分の好きなことに対しては「過集中」と呼ばれるほどに夢中になる傾向があります。

その他の発達障害

 発達障害に分類される症例には、上記の他にも、学習障害(LD)と知的障害があります。これら二つは似て非なる概念です。知的障害については、以前のブログでも記載したことがありますが、これは単純に脳の機能が人より抑えられている人のことをいいます。大して学習障害は、言語や計算など、特定の分野に対しての学習能力が低くなることを指しています。これらについては、今回、占い師に向いているかどうかというメインテーマからは外れるため、彼らの適正についての検討は別な機会にしたいと思います。

ASD・ADHDの人の向き不向き

 ここで、ASDとADHDの人たちの能力的な特徴や、一般的に向いているとされる仕事について解説します。

ASD(自閉症・アスペルガー)の職業適正

 ASDの人たちは、曖昧なものが苦手で、規則性のある整った論理を重視します。その影響もあってか、彼らの論理力は非常に磨かれています。一般的にはプログラマや学者のような、知的操作の結果を積み重ねる職業に向いていると考えられています。ファジーなものやナラティブなものよりも、カチッとしたものが好きであるという点からも、コンピュータサイエンスの世界は非常に向いているといえましょう。

 マイクロソフトの日本法人の社長を務めた成毛眞氏の『発達障害は最強の武器である (SB新書)』によれば、マイクロソフトの本社にはASDとしか思えない人がたくさんいたそうです。また、氏自身が発達障害であることを自認し、それこそが武器であると説いている該当書は非常に面白かったです。興味のある人は一読をお勧めします。

 対して、ASDの人は、人の心の敏感な機微を読み取ることを苦手としている場合が多いです。そのため、空気を読んでサービスを提供するタイプの単純な接客業にはあまり向いていないかもしれません。また、業界の慣例が複雑な古風な日本企業にも向いていないかもしれません。

ADHDの職業適性

 ADHDの最大の特徴は、良くも悪くもその注意力に関することです。興味がわかない分野に関しては集中を維持することができないため、単純作業が中心となるような仕事にはあまり向いていないと考えられています。反対に自分が興味を持ったことに対しては、強烈な集中力を発揮するため、専門職の分野で活躍することが期待されます。

 マルチタスクを苦手としているというのも、ADHDの特徴の一つです。そのため、同時に複数のことを考えて処理しなければならない仕事には、あまり向いていない可能性があります。

人類の文化は発達障害の人々が創ってきた

 天才と呼ばれる程の人は変わり者であるという指摘がなされますが、実は発達障害を持っているという天才はあげるときりがないほどです。エジソンがADHDであったとする説はあまりに有名で、ADHDの子供を持つ親の多くを勇気づけています。近年のIT長者の多くもそうですし、歴史を探ればほとんどの偉大な芸術家や自然哲学者の言行録は、彼らが発達障害であった可能性を示唆するものです。もはや、優れた創作物や、社会に革命的な影響を与えるソリューションは、ほとんどが発達障害の人々によって生み出されてきたものなのではないかと考えられます。

 発達障害と会社経営

 2016年のミュンヘン工科大学の研究によると、発達障害の人に最も向いている仕事は会社経営だそうです。企業の初期段階における最も重要な要素である、決断力とリスクを取る能力の高さが、彼らをして起業家に向いていると結論づける理由です。そして何より、既存の凡人が作り上げた常識にとらわれることなく、自らが持つ特別な感性に従って新しいアイディアを生み出すことができる力は、もはや才能ともいうべきレベルです。

 メンタリストのDaiGo氏によれば、ADHDの人が起業した場合の成功率は3分の2だそうです。新規事業全体の生存率と比較すると、これはすでに驚異的な成功率であるといえます。また、残りの3人に1人は、事務的な部分に失敗の原因があるのではないかと推定されるそうです。もしも最適なパートナーを見つけることができれば、彼らにとって企業をすることは極めて堅実なな生活手段であるといってもよいでしょう。

【仕事】ADHDの方が有利な職業がまさかの…

占い師の仕事と発達障害

 さて、次はいよいよ、占い師という仕事との融和性について検討してみます。ここでは、発達障害の人が持ちうる性質ごとに、占い師としてのキャラクター設定と絡めて検討します。

忖度が苦手であるということ

 発達障害の人の中には、曖昧なコミュニケーションから相手の意思をくみ取って理解することが苦手な人も多く、通常は接客業に向いていないと考えられることもあります。お客様に忖度することができなければ、十分なサービスを提供することができないというわけです。そういう理由で、占い師は最も向いてい仕事なのではないかと思われがちですが、実は全くそうではありません。

 特にASDの人々は、確かにお客様に対して忖度することは苦手でありますが、しかしその分、お客様の求めている答えに流されることなく、占いと自らの哲学に従った鋭い答えを、ためらいなく出すことができます。また、占いが示す答えはしばしば常識外れで突拍子もないものになることがありますが、そういった答えをお客様に伝える勇気があることもASDの武器です。何せ占いというのは、常識に従った答えを出せば当たるようなつまらないものではなく、その不可思議な結果こそが真実なのです。切れ味の鋭い大ぶりな占い師になるには、こうした性質を生かすのが近道です。

暗黙のルールを理解しない

 人の感情のように言語化しにくく、感覚でしか捉えることができないようなものを、非常に割り切った合理的な表現に落とし込んで理解することができるのも彼らの特徴なのかもしれません。一般でいう暗黙のルールは、彼らにとっては明文化しなければわからないものですが、それは裏を返せば、彼らは普段の生活の中で、暗黙のルールを言語化して理解することを習慣化しているということでもあります。

 例えば、恋愛の駆け引きの機微なども、彼らが勉強によってそれをマスターしたならな、それを理論的で合理的な手続きにとしてまとめ直すことができるということです。感情的な曖昧さを取り払って、彼ら独自の合理的フローチャートに変換された恋の駆け引きは、非常に実用的なアドバイスとして生かされることでしょう。

高度な探究心と占いの技術

 一つのことに対しての過剰なまでの集中力の強さは、占いという専門技術を求められる仕事においても活躍するに違いありません。占星術などのロジカルな占術に対しての深い探究心を持つことで、占いの的中率も相当に高いものになることが期待できます。また、占い師として必要な様々な情報も的確に集めることができたなら、すぐに素晴らしい占い師になることでしょう。

まとめ

 一般社会ではその才能をうまく発揮することができない発達障害を持っている人には、起業家という生き方が向いている可能性が示唆されています。会社を興して成し遂げたいアイディアがなかったり、あるいは経済に関する知識が不足していてそういう世界に自信がない場合には、占い師になるという選択肢もかなり有力であると私は考えています。拙著の『はじめよう 電話占い師』では、電話占いを中心としながら、幅広く占い師になるための方法を解説しています。占い師という仕事について、少しでも興味をお持ちくださったら是非ご購入ください☆

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参考文献

 このブログの参考にした本のほか、五十六謀星もっちぃが読んで面白いと感じた書籍を紹介します。


発達障害は最強の武器である (SB新書)


大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 (集英社文庫)


居場所がほしい――不登校生だったボクの今 (岩波ジュニア新書)


自閉症とアスペルガー症候群 対応ハンドブック

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