今回のテーマはホテル業界です。東京オリンピックを目前に控えて、インバウンドが空前の高まりを迎える今、この業界に対しての注目や将来性に対しての関心が高まっているといえましょう。
ホテリエの世界
ホテルで働く人をホテルマンやホテルウーマンと呼んだりすることが一般的ですが、近年では他の職業同様に、性別を意識させない表現として「ホテリエ」という呼び方が使われるようになっています。これはフランス語由来の言葉だそうです。
ホテル業界の職種
ホテルの仕事は、大きく分けると以下の5つの部門があります。
- 「宿泊部門」・・・フロントやドアマンなどの一般的なホテル業務
- 「飲料部門」・・・給仕係やバーテンダーなど
- 「宴会部門」・・・宴会の予約や宴会場の管理など
- 「管理部門」・・・イベントの戦略や広報、人事などの一般的な管理部門
- 「調理部門」・・・レストランで調理をする部門
ホテリエの仕事として一般的にイメージしやすいのは、宿泊部門の仕事でしょう。これにもいくつかの種類がありますが、代表的なのは以下の通りです。
- ベルパーソン・・・フロントでチェックインを終えたお客様を部屋に案内する仕事
- ドアパーソン・・・ エントランスで車のドアの開け閉めや案内を行う仕事
- ハウスキーピング ・・・ベッドメイクなど、客室の管理をする仕事
- フロント・・・フロントでチェックインや会計などを行う仕事
- コンシェルジュ・・・周辺の案内や、宿泊中の様々なサービスを手配する仕事
一般に新人は、まずベルパーソンやハウスキーピングの仕事からキャリアをスタートさせて、ホテルのことを理解して実力をつけた後にフロントやコンシェルジュの仕事を受け持つようになります。
資格習得方法と期間について
ホテリエになるためには、特にこれといった資格が必要なわけではありません。ただし、調理部門に関しては、調理師や製菓衛生師など、それぞれの分野に応じた資格や学習が必要です。
基本的にホテル業界に就職をするのは、大卒者か専門学校卒業者です。高卒でも採用される場合がありますが、都心から離れたホテルなど、条件に限りが出てくることが想定されます。ホテリエ養成の専門学校は、この業界で働くため基礎知識や考え方をしっかりと学んでいるため、大卒者よりも即戦力になることが期待されます。多くのホテルにおいて、大卒と専門卒の初任給には変わりがないようです。
占い師目線のチェックポイント
占い師の目線からホテル業界について考えてみましょう。占いのお客様としてホテル業界の方はそれほど多いという訳でもありませんが、しかし、恋愛の相手がホテリエであることなどは十分に怒ることです。また、学生からの就職人気も比較的高いので、占い師になるには必要な知識の一つといえましょう。
向いているのは人
ホテリエの仕事に必要なのは、ホスピタリティ精神と語学力であると言われています。日本のホテルではいわゆる「おもてなし」の心が大変に重視されます。人をもてなすことに長じた星の下に生まれた若者は、ホテリエに向いているといえましょう。また、英語力についてはTOEICのスコアで600点くらいの成績を持っていることが一つの目安とされるそうです。
勤務時間や年収は?
ホテル業界の仕事は、楽な仕事ではありません。まず、勤務時間が長く不規則になりがちであるということが大変さの代表格です。何せお客様に快適な睡眠を提供することがホテルマンのお仕事なのですから、夜を徹して仕事に当たるスタッフも必要なのです。また、多くの接客業と同様に、休みも平日休みが基本で、友人や恋人と時間が合わないことが頻出します。年収は決して高くなく、新人は200万円台からスタートし、多くのホテリエは年収300万円前後で働いています。
非常に高い離職率のカラクリ
しばしばホテル業界は離職率の高い仕事で、ゆうに50%を超えています。この離職率とは、新卒者の三年離職率のことを指しています。つまり、新卒で採用されたホテリエの半数以上が3年以内に最初の就職先を離れるということです。これは勤務時間と収入に関する不満が大きくなっていることの表れであると言ってよいでしょう。
しかし実は、ホテル業界においてはこの離職率は単純に不満を表しているばかりとはいえません。実は、ホテル業界は非常に転職市場が活発であると言われているのです。むしろ、同じ会社に止まっていたのでは出世することができないとまでいわれています。ある程度経験を積んだら、その経験を持って次のホテルに行き、さらにその次を目指すのがホテリエの出世街道なのです。また、ヘッドハンティングも非常に活発な業界であると言われています。
ホテル業界のプライベート
労働時間が長く不規則であることから、ホテル業界で働く人はプライベートに制限が出ることがあると言われています。特に山奥のリゾートホテルなどで働いている場合にはなおさらです。都市部のホテルで働く人は、他の接客業同様にそれなりに自由に出会いを求めて行動することが考えられますが、ローカルな環境で働く若いホテリエは、職場内恋愛が非常に活発であるといわれています。