令和元年9月14日に、ついに五十六謀星もっちぃの初出版となります著書の初校ゲラが到着しました。電話占い師になるにはどうしたらよいのか。そのエッセンスのすべてを詰め込んだ書籍の上梓が11月に迫って参りました。本日は、ワクワクの開封の儀の模様やゲラの一部を公開させていただきます。
クロネコヤマトの宅急便で同文舘出版さんの封筒が届く
石原さとみさんの主演で大ブームを巻き起こしたドラマ、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』は私の大好物のドラマです。『天皇の料理番』を見てはフランス料理を作り、『浮世の画家』をみて絵を描き、そして『白い巨塔』を見てはサンマの胃を全摘出してきた私にとって、校正の作業こそが今回の出版の醍醐味であると言っても過言ではないのです。
ブロガーとしてあるまじきことですが、写真を撮る前に夫婦そろって開封してしまいましたので、写真はからの封筒です。中身は、添え状とゲラの説明と著者プロフィールの見本文章、そしてファイルに入った15ミリほどのゲラ本体でした!
プロのデザイナーによるブックデザイン
ドラマを見ている段階では気づきませんでしたが、自分の本の本文のデザインをはっきり確認できるのは、これが最初のタイミングです。本書は占いの世界を誰にでもわかりやすく説明し、楽しく読んでいただくため、ほぼすべてのページにイラストか図表が入っています。以前にもデザインの見本はいただいていたので、大体のイメージはありましたが、全体がそろってみると、この図表はこうなったか! というような楽しい発見があります。
さすがプロのデザイナーさんがデザインしているだけあって、図表は美しく読みやすくまとまっています。下図左が私が書いた原稿で、右がデザイナーさんの仕上がりです。今はまだお見せできませんが、イラストもかわいらしくて素敵です。気を抜くと、みっちりと文字を文字を詰めた四角い文章を書いてしまう五十六謀星もっちぃにとって、こうした配置を工夫してくれることはありがたいです。ただし、文字数が減る分は、接続詞一つまで吟味して、濃厚な内容を的確に伝えるように務めていますのでご安心ください。
PDFも届いた
今回は紙のゲラだけではなく、PDFでデジタルのゲラもいただきました。外出先でもスマホで著者校ができるわけです。私はずっと書斎から動かずに暮らしていますので、紙だけでもよいのですが、忙しく飛び回る他の著者さんにとってはとてもよい気づかいなのだろうと思います。
地味にスゴイ! 校閲ボーイもっちぃ
さて、今回ゲラを送ってもらったのは、何もキャッキャッと眺めて楽しむためではありません。このブログを書き終えたら、いよいよ「著者校」と呼ばれる作業に突入します。
著者校正とは?
校正とは、本の内容や表現に誤りがないかをチェックして修正を加えていく作業です。校閲ガールの主人公は、出版社の校閲部に勤務する校正の専門家ですが、校正はそうした専門家の手によるものだけではなく、著者によっても行われます。私の書籍も、私だけではなく、校正の専門家と編集者さんによってチェックを受けます。今回いただいたゲラは、すでにそういった専門家のチェックがすんでいて、いくつか付箋が貼られていました。11月に発売される頃には、より読みやすく内容的に適切な本に仕上がるはずです。
チェックのほとんどはアタリ!
先掲の写真のように、ゲラにはたくさんの付箋が貼られていますが、一つずつ見てみると、そのほとんどはタロットや人物の肖像などの写真についての指摘でした。これらはアタリといって、画像の粗い写真や権利の不明な写真をとりあえず載せていますよということだそうです。脱稿までに何度もたたき直した甲斐あってか、幸いにして文章や内容に関しての厳しい指摘はありませんでした。しかし、これから出てくる可能性もありますので、一生懸命チェックします。
筮筒やタロットの画像はどうするのか
書籍の中で、筮竹の紹介をするページがあり、私が写真を用意する手はずになっていたのですが、占い師としてあるまじきことではありますが、なんと引っ越しの騒乱の中で筮竹を入れる筒が行方不明になりました。これを探し当てなければこの本は完成しないので、一生懸命に探します。
そして、タロットカードの画像についても解像度の荒さを指摘されてしまいました。代表的なウェイト版の原画の著作権はすでに消滅していると弁護士さんにも確認をとったので大丈夫でしょうが、どのカードをスキャンすればよいのやら、少し迷っています。
監修弁護士にもゲラをチェックしてもらう
すでに公表したかどうか失念しましたが、今回の書籍は、弁護士さんの監修の元、法律に関する説明を書いています。具体的には、占い師が知っておくべき「消費者契約法」「医師法」「弁護士法」「著作権」「商標権」「個人情報保護法」と占いの関わりを取り上げました。特に消費者契約法は改正によって「霊感」という文言が入ったことによって、占い業界でも話題になりました。この部分を監修していただいた、弁護士の矢野京介先生にも、該当箇所を送ってチェックしてもらう予定です。