占いをする上で必要な転職の知識
具体的に転職活動とは何なのか
占い師さんの中には、転職活動が豊富な人もいれば、占い師になるための転職しか経験したことがないという人もいるでしょう。かくいう筆者は転職どころか就職の経験もなく、いきなり占い師として活動していますので、転職は占い館の移籍くらいしか知りません。
具体的に転職活動というのは、どのようなことを指すもので、それぞれの職種や働き方によっても様々な違いがあるものです。『今さら聞けない 30代以上転職のルール』では、特に30代以上のキャリアを積んだビジネスマンの場合を中心に、転職の定跡が詳しく解説されています。かなり基本的なことから書かれていますので、これを読めば会社員経験のない人でも転職のアドバイスに自信が持てるようになると思います。
経験者でもわからないこともある
実際に自分が転職を経験した人であっても、果たしてそのやり方が正しかったのかどうかはわからないもです。自分の経験に頼りすぎた話をするのも、占いの幅を狭めてしまう恐れにつながります。転職のプロが提供するニュートラルな知識は、非常に役に立ちます。
転職相談には適切な知識が必要
占い師は基本的に占いの結果を話すものですから、前提となる知識の強弱で結果が変わるのは望ましいこととはいえません。しかしながら、こと転職に関しては相談者の人生に影響を与える重要事ですので、正統派の知識を持っていて損はありません。
実際、転職の占いについては知識の影響が出やすいと思います。例えば、転職の時期を予測するにしても、有休消化のことや雇用保険のことなどが、相談者の心理に影響を与えるのは必然です。そういった事柄を理解することで占いの精度は格段に向上します。
本書が伝えている方法論の例
本の中では非常にたくさんの「転職のルール」が紹介されていますが、ここではその中でも占いに役立ちそうな内容の一部を紹介します。
転職の開始時期や上司への相談
転職をする際に、今の仕事を辞めてから動くべきか、あるいはその前から動き始めるべきかという相談を受けることはしばしばあります。実はこの二択には、根本的にかなり強いバイアスがあることをご存じでしょうか。この本によれば、働き続けることで健康を害する場合と、早くやめることによって退職金に色がつく場合の2つの例外をのぞいて、仕事を先に辞めるべき状況はないといいます。
こういった質問は占いの対象ですので、もちろん純粋に占いで答えてよいのでしょうあが、元々からしてバイアスのある質問に答える場合には、そのことを意識して占いを解釈することで、その精度を上げることができます。
面接の時のファッション
これは単純にテクニカルなことですが、面接に行くときの服装や髪型で迷った場合には、その会社のホームページをみて、同年代の同性のファッションの雰囲気をまねするのがよいそうです。男性からこのような相談を受けることはないかもしれませんが、女性にとっては気になるポイントの一つかもしれません。
履歴書送付のアドバイス
履歴書は日本法令の転職者用履歴書を使うのが最もよいそうで、これに添え状をつけて白い封筒で送るのが原則だそうです。社会人経験の豊かな人なら、知っていることなのかもしれませんが、占い一筋の私には目新しい情報でした。このような情報は、占いの答えとしてではなく、純粋な追加情報として提供することができる場合もあるでしょう。
類似の参考図書
『転職に向いている人 転職してはいけない人』
表題の本よりも相当にパワフルな言葉遣いで書かれている本だと思いました。社会人の転職市場ではライバルが多いから、ブックマークをしている暇があるならどんどん応募した方がいいというような記述があり、これも占いをする上での一つの参考になる指針だと思いました。
『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』
ASDの人たちに対象を絞って、仕事での活躍の仕方を書いた本です。元々アメリカの本なので、仕事の内容がアメリカ基準ではありますが、日本でも十分に通用するロジックがある本でした。ASDと思われる特性が原因で転職に悩んでいる占いのお客様は少なくありませんので、一読する価値がある書籍だと思います。