占い師として仕事をしていると、イエスかノーかの答えを求められることや、AかBかの二択に答えを示さなければならない場面はたくさんあります。こうしたときにスイスイと答えを出せる占術を持っていることは、プロの占い師になるには必須の項目であるといえましょう。今回はいろいろな占術で二択を占う方法や考え方を考察します。
イエスノーや二択の占い方の基本的な考え
占い師にとって重要な技術であるイエスノーや二択の占い方ですが、具体的にはどのような方法があるでしょう。二択を扱うことに長けた占術とそうでない占術が存在しますが、ここでは、具体的な占術の技法である占技によって占いを成功させる方法を考えたいと思います。
質問を吟味して占いが示す要素に近い回答をする方法
例えば、明日の天気の善し悪しを占うためにタロットカードを使ったとして、「太陽」のカードを得たとすれば、明日の天気は晴れであるという答えを出すような方法があります。質問の内容をよく吟味して、それに対しての占いの要素を的確に解釈する必要がある方法です。イエスノーを占う場合には、明るくポジティブな要素が出た場合にイエス、暗いときにはノーという解釈もできます。
比較できる要素を使う方法
二択それぞれの選択肢に対して、占いの要素を当てはめて強弱を比較する方法も有力です。例えばルーン占いでいえば、選択肢Aを選んだ場合の未来を示すルーンと、選択肢Bの場合のルーンをそれぞれキャストして、その強弱や質問との適合性を比較することで、答えを出します。この方式で占えば、占いとしての答えを論理的でストレートに定めやすいという特徴があります。
命卜相ごとのロジックと方法
実際の占術において、どのように占うのが適切かを考えていきましょう。
オラクルカードやタロット占いなどの卜術の場合
卜術はイエスノーや二択の占いに非常に向いている占術といえます。特に、一つ一つの要素の個性がハッキリしているタロットカードや周易などの占術は、二択に最適な占術であるといえましょう。それぞれの卜術にはあらかじめ二択の占い方が決められていることがほとんどです。
西洋占星術や四柱推命などの命術の場合
人物像に関連する二択であれば、命術でも難なくこなすことができますので問題ないでしょう。しかし、問題は日常生活における選択を占う場合です。例えば時期の運気の善し悪しから占おうとすれば、その時期の二択には常に同じ答えを出してしまうことになり、理論が破綻する恐れがあります。それを防ぐために、しっかりと質問を吟味して、その質問の内容が人物の本質に合っているのかどうか、そして時期の運が味方をするかどうか、頭を使って慎重に占う必要があります。
手相や人相などの相術の場合
相術におけるイエスノーや二択は、占術ごとの差異が強く一概には言えません。人体を見る相術の場合には、質問をする際に体に表れる兆候のすべてを判断材料にして、相談者の質問に対しての心構えや気持ちを読み取ります。そして命術同様に、本人の気質と時期の運を吟味して答えを出す必要があります。また、電話をかけてよいかどうかを占うようなモノに関連する質問の場合には、電話番号や電話の色形などといったモノの相を参考にすることもできます。
理論の限界を超える! ペンデュラムなどを使う直感的な方法
これまでに見てきた命卜相による占い方は、それぞれ相当に、解釈の自由を許すものです。それは占い師の能力が発揮されやすいという点においては素晴らしいことではありますが、逆に言えば占い師の顕在意識の意見が参入しやすくなってしまします。そこで、ペンデュラムなどをつかって、潜在意識のみに従ってロジカルではない方法で答えを出すことも有力です。特に自分のことを占う場合には、この方法が力を発揮します。
二択占いの心構え
イエスノーや二択を占う際に頭に入れておくべき注意点を紹介します。素早く答えを出す占い師になるには、質問の内容ごとに注意するべき点をあらかじめ意識しておくことが大切です。
その二択に答えがあるとは限らない
一つは、その二択の中に答えがあるとは限らないという意識を忘れないことです。例えばAかBかの進路に悩んでいるとして、そこに答えがなくCという進路こそが正解であるという場合があります。二択だけにとらわれているとそれを見失ってしまいます。また、イエスノーの占いについてもどうようで、世の中にはイエスかノーかで割り切れない問題もあります。こうしたことを察知するべく、しっかりと質問を吟味することは大切です。
曖昧では意味がない! 時には言い切ることも必要
イエスノーや二択の場合は、通常の占い以上に答えをハッキリさせたほうがよいでしょう。占いの答えとして、曖昧であるという場合を除いては、鑑定結果をストレートに伝えなければ占いの意味はありません。当たり外れは占い師の常です。思い切って全力投球をすることが必要です。ただし、お客様の迷いに対して絶対的な力として答えを出すのではなく、あくまでも一つの参考意見である占いとしての答えであることを主張することは大切です。