『気持ちのリテラシー』の紹介と感想

 今回は書籍の紹介です。八巻香織さんの『気もちのリテラシー:「わたし」と世界をつなぐ12の感情』を紹介します。2019年6月30日発売の本で、A5版ながら比較的薄く、非常に読みやすい本でした。人の感情を理解することは、占い師になるには必要不可欠な要素です。人の気持ちの理解と感情に対しての向き合い方を理解することができる点で、この本は占い師の役に立つと思いました。

12の感情との向き合い方を紹介

 この本では、「さびしい」や「不安」、「好き」や「うれしい」などといった人間の基本的な感情12種類について、解説がなされています。各感情について、その感情との付き合い方や、その感情から目を背けた場合にどうなるかということなどが解説されています。

感情を言葉で理解する

 タイトルに「リテラシー」という表現が含まれていますが、これは一般的に使われる活用能力や知識といった意味よりも、英語の原義である「読解記述力」の意味で使われていると考えられます。この本は一貫して、感情を言語表現によって理解することをテーマにしています。占い師の目線では、鑑定時に人の感情を表現する言葉を紡ぐための参考になりそうです。

読む感情カウンセリング

 感情の解説や対処の方法などは、決してアカデミックに詳述されているわけではなく、むしろリリカルに語られています。筆者は心の健康とコミュニケーションを生み出す非営利団体を主催しています。この本が書かれた目的は、この本を読むことによって癒やしを受けること、あるいは自分の感情を理解して自分を救うことであると思われます。この本を読んで自分の感情を理解して表現することができれば、確かに心が晴れやかになるでしょう。その技術は、占い師としての仕事の中でも生かすことができそうです。

付録は「感情タロット」と「感情トランプ」

 本書の大きな特徴は、「感情タロット」と「感情トランプ」という二つの付録がついていることです。占い師としてはタロットという言葉には思わず反応してしまいます。私がこの本を手に取った理由もそれです。

感情タロットを使ったワークショップ

 残念ながらと言ってよいのか当然ながらというべきなのか、この付録のタロットは占いの道具ではありませんでした。このカードを使って、何人かでゲームのようなことをしながら、自分の感情を表現したり、人の感情を理解したりするワークショップの方法が紹介されています。これはこれで楽しそうです。占い師仲間で遊んだら盛り上がるかもしれません。

感情タロットは占いに使えるか

 付録の感情タロットは、7センチかける5センチ程度の小さなカードです。描かれているのは、12の感情と、感情を体現したかわいらしいイヌ系の動物だけのとてもシンプルな作になっています。これを使って人の気持ちを読み取るという、オラクルカードのような使い方もできないことはないでしょうが、占いグッズのコーナーにはもっとよい道具があります。このカードを占いに使うことは難しいと個人的には思いました。


気もちのリテラシー:「わたし」と世界をつなぐ12の感情

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