占いをしていると、いつデートができるかという質問を受けることがしばしばあります。そうした場合に、何の迷いもなく休みは土日であると考えてしまう訳にはいきません。占い師自体が基本的に土日には休まないお仕事ですので、平日休みの仕事が多数あることは体感的に理解しやすいことではありますが、実際、どのくらいの人が平日休みの仕事をしているのか、その実態はあまりよくわからないところがあります。占い師になるには、こうした情報も重要であると考えて、今回は社会人の休日について調べてみました。
社会人の休日の実態
世の中に無数に存在する、いわゆるサラリーマンと呼ばれる人たちのほとんどは、土日休みであるイメージがなんとなくありますが、実際にはどうなのでしょうか。
土日に仕事をしている人の割合
実は、職業を持っている人のうち何パーセントが土日休みであるかについて公的に調べた統計データは存在しません。そこで、今回は総務省統計局の「平成 28 年社会生活基本調査」から、人々の曜日ごとの行動パターンに関するデータを抜き出して参考にしたいと思います。
該調査によると、土曜日を「有償労働」に費やした人は33.5%、日曜日は21.5%、平日は50.2%でした。ただし、この調査は労働状況の調査ではないため、そもそも仕事をしていない人も調査対象に入っています。同年の全人口における有職者の割合は58.1%であることを勘案してざっくりと労働者の中での割合を計算しますと、労働者の中で土曜日に仕事がある人は57%、日曜日に仕事がある人は37%に上る計算になります。仕事を持っている人の土曜日に関しては、半数以上の人が実は休みではないのです。土曜日が休みだという前提で話をすれば、半分以上の割合で前提が違うということになってしまうのです。土日に働いている人は、決して特殊ではないことがデータで示されているといえましょう。
だったらなぜ土日に街が混むのか
土日に働いている人は特殊ではありませんが、土日にはどこもかしこも混雑します。土曜日に働いている人は有職者の半分以上ではありますが、平日に働いている人は86%です。ランダムな100人の有職者を考えると、土曜日は43人、日曜日は63人が休んでいるのに対して、平日は14人しか休んでいないということになるのです。人数の比でいえばは、土曜日で平日の3倍、日曜日は4.5倍に上ります。さらに、学生はもれなく土日休みであることも勘案すると、やはり街が混むのは土日ということになるわけです。
そもそも週休二日制はどれくらい浸透しているのか
さて、週休二日制というシステムが叫ばれて図分と時間がたちますが、実際にはどれくらいそれが浸透しているのでしょうか。厚生労働省による「平成 29 年就労条件総合調査の概況」という調査によれば、週休二日以上に相当する休みを取ることができる労働者は67.3%%、週休二日よりやや少ない休日の人は29.2%、そして週休1~1.5日の人は3.6%であるとされています。かなりの割合で週休二日制が浸透しているといえましょう。企業別に見ると、大企業の方がやや休みは多いようですが、それでも大企業だから必ず休めるという訳ではないことがデータに示されています。
土日に休めない主な仕事
そもそも土日に休みを取るのは、土日に稼働しない企業が多いからであると考えられています。例えば役所や銀行は土日はあいていません。役所や銀行が開いていなければ仕事にならない職種は、自然と土日休みになり、その会社が休むと仕事にならない会社へと土日休みが連鎖するわけです。対企業のビジネスは土日休みが多いといえましょう。
それに対して、接客業などの個人のお客様を直接相手にする仕事は土日に休むことはありません。むしろ、街が混む土日こそが書き入れ時になるわけです。また、入院施設のある病院のスタッフや、生き物の世話をする仕事なども土日だからといって休むわけにはいきません。
平日休みの人々の暮らし
求人情報のサイトをのぞいてみると、休みが土日になのかどうかを条件にして指定することができる場合が多いようです。家族と休みを合わせる都合もあるでしょうから、そういった意味でも休みの曜日は重要です。しかし、特にそういった縛りがない場合、平日休みの人は得なのでしょうか、あるいは損なのでしょうか。
平日休みのメリット
平日休みのメリットとして最も大きいのは、外出におけるメリットです。街はすいていて、土日ならウン時間待ちが当たり前のサービスをスイスイ受けることもできるでしょう。買い物をするにしても空いている店でゆっくり見ることができるのは素晴らしいことです。また、平日限定の格安なサービスが実施されていることもあります。役所や病院に行きやすいというのも平日休みの大きなメリットといえます。
平日休みのデメリット
反対に平日休みのデメリットとしては、第一に人間関係の問題が挙げられます。同窓会や結婚式などといった、多くの人が集まるイベントは往々にして土日に開催される風習があります。こうしたイベントに参加するために仕事を休まなければならないのはデメリットです。恋人と休みが会わないことがしばしば話題に上りますが、実際、土日休みの恋人とだけではなく、平日休み同士であったとしても、5日の平日のうち、何曜日が休みであるかを一致させることが難しい例も見られます。対人関係が薄くなりやすいことは平日休みのマイナスポイントです。
また、「期間限定! 半期に一度の大バザール」などのイベントが開催されるのも土日が多いといえましょう。観光地の野外ステージでアイドルが歌っているのも土日です。珍しいものを見るチャンスが減ってしまうことも平日休みのデメリットの一つかもしれません。