今日は久しぶりに書籍の紹介をしたいと思います。占い師として仕事をする上で大切なブランディングやスキル、マインドのあり方などを、非常にわかりやすくまとめられた書籍『聴く 話す ほめる 稼ぐ 占い師のお仕事: 心に寄り添う接客と集客・収益アップのレッスン124』です。この書籍を書いているのは、関東で有名な占いサロン、「ミクセリア」を運営している佐藤雄斗氏です。
占い師のするべきことがわかりやすくまとまった本
とにもかくにも、この本は占い師のするべきことが非常に読みやすくまとめられています。私自身、近いテーマの本を書いている著者なので、あまり評論口調で申し上げるのは気が引けることですが、この本は、占い師という仕事を選んだ人に勇気を与える本であると思います。
プロの心構えが学べる本
占いのプロとして活動していく上で、どのようなことを考えてどのような点に意識を向けると、よりお客様からの信頼を勝ち取ることができるか。そういったプロのためのノウハウが124のレッスンという形でまとめられています。一つ一つの項目はそれほど長くなく、一瞬で読み切ることができてスッと頭に入ってきます。
難解さがなく心に染み渡る表現
何らかの仕事に関して、その仕事哲学を伝える書籍というものは、大体の場合難解な表現や専門用語を多く含んだ語り口になるものです。本書は、そういった難しい表現を極力排して、普段は本を読まないような人であってもわかりやすく、そしてダイレクトに心にしみこんでくる言葉遣いがなされています。「認知療法」や「ラポール」など、一部には専門用語も登場しますが、これらの単語は、占い師なら絶対に知らなければならない単語です。このあたりの絶妙な感じが読み応えを生んでいるように思いました。
著者から読み取るこの本の特徴と魅力
この本の著者の佐藤氏は、業界内でも大変な人格者として知られています。私自身もお目にかかったことがありますが、とても優しくしていただきました。また、御目にかかる前から、ミクセリアさんの占い師さんから、佐藤氏が素晴らしいお人柄であることを伺っておりました。本書を紹介するに当たって、佐藤氏のお人柄の話を先に説明するのは、それが本書の読了感と無縁ではないからです。
占い師に勇気と元気を与える著者の人格力
本書は占い師になるための入門書ではありません。ですから、占い師になるにはどのような勉強をするべきかというビジネスの手順が書かれている訳ではありません。では何が書かれているかといえば、占い師を続けて、人気を獲得していくための心のあり方が、とことんまで占い師に寄り添う目線で書かれているのです。ある種のリリックのように、心が安らかになる読書体験ができます。占い師というお仕事について書かれた本は、私家版のものも含めて可能な限り収集し読了しましたが、占い師を元気づけるという意味ではこの本は特に優れていると思います。これは著者のお人柄あってのことです。
著者は占い師ではない
類書と比べて 『占い師のお仕事』 が独自性を持っているのは、著者が占い師ではないということにも起因しているかもしれません。占い師という職業にある人は、自分の成功体験を捨てて占いを語ることは難しいものです。占いという仕事は個性の仕事ですから、人の成功を自分に当てはめるだけではうまくいかない部分があります。対して佐藤氏の場合は、サロンの経営者という立ち位置にいらっしゃいます。それ故に客観視して、万人に向けられるようなメッセージを描き出すことができたのだと思いました。
まとめ
とてもわかりやすくまとめられた占い師のお仕事に関する解説書だと思います。占い師を志す人には、是非とも手にしてもらいたい本だと思います。もしも、『はじめよう 電話占い師』とどちらがよいかという質問を投げかけられたら、私はこう答えましょう。高橋桐矢氏の『占い師入門』と併せて、3冊買ってくださいと。
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