『基礎とリーディングが身につく タロットLESSON BOOK』の紹介と感想

 今日は、ずいぶんと業界内で話題になっている藤森緑氏の新刊、『基礎とリーディングが身につく タロットLESSON BOOK』を紹介したいと思います。思えばその昔、私が初めてタロット占いに自信をつけたのは藤森先生の『ぜったい当るタロット』を読んだときでした。こういう本には相性というものもありますが、私には藤森先生の言葉と考え方が自然としみこんできました。私の説明ではこの本の素晴らしさが伝わらないかもしれませんが、簡単に紹介したいと思います。

カードの解説の特徴

 世の中にタロットの本はたくさんあります。それぞれの著者が工夫を凝らし、面白くわかりやすくタロット占いを解説しています。その中でどの本を選ぶべきかは、完全に相性の問題であると思いますが、その上で、私が『基礎とリーディングが身につく タロットLESSON BOOK』を愛する理由を本書のカードの解説特徴から追いかけてみたいと思います。

カードの解説に現れる大家の工夫

 この本の特徴の一つは、カードの解説のフォーマットにあります。タロット占いの本ですから、カードの解釈のページがいかに重要かは言を俟たないことです。どんなタロット占いの本でも、著者の工夫が出てくるものですが、本書の場合はベテランの工夫を強く感じます。すべてのカードが見開きで紹介されていますが、本書で説明されている項目はおよそ以下の通りで、大アルカナ小アルカナ問わず、すべて一律のフォーマットです。

  • カードの基本的な意味
  • 正位置と逆位置それぞれの解釈
  • 具体的な質問を想定した占例の中での解釈
  • 類似のカードとの相違点
  • ワンオラクルで占う今日の運勢

具体的な占例の中での解釈

 このカードの解説の中で特に感銘を受けるのは、具体的な占例の中でのカードの解釈の部分です。カードごとに、そのカードの意味を理解するのに最適な質問が選ばれています。その質問に対して、そのカードが「結果」を表す位置に出た場合と、「対策」を表す位置に出た場合とに分けて極めて具体的な読み方が書かれているのです。特にこの「対策」としての読み方を解説しているという点が、初学者にとって非常に有益であると思いました。

 タロットカードを学び始めた頃、カードが出た位置に応じて意味を適宜解釈するということが非常に難しかったことを覚えております。対策として「死神」が出たら「死ねってことなのか?」などと考えながら苦戦したものです。この本では、すべてのカードについて、結果と対策を正逆ともに解説しています。これはタロットカードを上手に読みこなす占い師になるには、大変に有用な近道であると確信します。

ワンオラクルで占う今日の運勢

 解説の右下にちょこんと数行載っているだけの、おまけのようなコーナーですが、これも何気なく非常に役立つ情報です。占い師の誰もがSNSを使う昨今では、プロのライターでなくても日々の占い文章を書くことが多いでしょう。そんなときにこの文章は非常に参考になるアイディアをくれることでしょう。また、状況の変遷を占う場合などには、普通のスプレッドの中での解釈にも役立ちそうです。

感覚で理解して合理的にマスターする本

 藤森緑氏のタロットの本を読んでいて感じることは、とにかく感覚的によくわかる本であるということです。タロットカードを理解するための言葉選びが非常に素晴らしいことはもちろんのこと、タロット占いというツールをロジックではなく感性で捉えようとしているのが伝わってきます。

カードの解釈やタロットに対しての考えは感覚的

 藤森氏のタロットの解釈は、どちらかといえば感覚的で、直感的にわかりやすい文章で紡がれています。歴史的背景やシンボルにこだわるアカデミックな読み方とは異なり、タロット占いを占い師の能力を解放するためのツールとして捉えるような占い方を推奨しているように思えます。実際、カードの扱い方などの解説を見ても、タロットそのものを過度に神聖視するようなことは書かれておらず、また、本の内容と違うアイディアが浮かんだときには自分のアイディアを優先して占うようにとも書かれています。この本には、タロット占いを感覚で捉えるための指針となる解説が書かれていると考えてよいでしょう。

教え方は合理的

 カードの解釈や考え方は感覚的ですが、本書全体が抽象的で感覚的かといえば、全くそんなことはありません。どちらかといえば、タロット占いを最速で手堅くマスターするための合理的なコースを本の中で示してくれているような感じがします。先述したカードの解説もそうですし、タロット占いとの向き合い方の解説も、後述する先例集も、非常に合理的にタロットを伝える技術が濃縮されているような本であるといえましょう。

占例集について

 占星術の本でもそうでしたが、藤森氏の入門書は占例集が充実しています。占いを覚えるには、具体的な占例を見ることが一番大切です。私もその重要性を主張する一人として、近日発売の拙著『はじめよう 電話占い師』でも、占術としてではなく電話占いのフローとしての占例集を巻末に収録しています。さりとて、藤森氏の占例集は偉大で、スプレッドの解説をほとんど実占例の中で行うという手法を使い、全部で41例にも及ぶ仔細な解説を収録しています。さらにこの占例集は、カードやスプレッドの使い方を解説するだけではなく、鑑定結果に説得力を持たせて深くしっかりと伝えるための方法の指導にまで及んでいます。

まとめと感想

 タロット占いをこれから学ぼうとする人にとって、どう考えてもこの本は役立ちます。素早くタロット占いを学び、実占で活躍できる占い師になるには、この本を読むのが早道かもしれません。占例集などの記述から考えて、この本は明らかに占いのプロを目指す人の実用に耐えるように書かれています。私自身、これを見ながら占いをしたいと思うような内容でした。読了したタイミングの問題で、拙著ではこの本を推薦図書に挙げなかったことが悔やまれます。


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