モーパッサンのホロスコープ診断!~有名作家の生年月日と運命の関係

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 今日は久しぶりにホロスコープを解読してみたいと思います。作家のホロスコープを読むことは、占星術を学ぶエッセンスが詰まっているような気がしている今日この頃、世界的に非常に読者が多い文豪、ギ・ド・モーパッサンのホロスコープを調べてみます。

ホロスコープの全体像

 今回も筆者オリジナルソフトのProphetessクラウド版を使用してホロスコープを計算してみました。全体的にアスペクトが少なく物寂しい感じがしますが、細かく見ていきましょう。

モーパッサンの出生情報

 モーパッサンは1850年8月5日の朝8時に、フランスのノルマンディー地方で生まれました。10数年という短い作家生活の中で、モーパッサンが表した作品は世界中で愛読され、生きている間から文豪としての評価を十分に獲得していました。父親の不倫によって両親は離婚し、モーパッサンは神学校に入れられるもののその規律に従うことができずに、退学させられるなど、順風とはいえない幼少期を過ごしたようです。

モーパッサンについて

 私は中学生の頃、優秀な教師によって「女の一生もうばあさん」というトンデモな覚え方を教わりました。おそらくモーパッサンを知らない人はいないでしょう。しかし、その作品についてはあまりよく知られていないのではないかという印象がありますので、僭越ながらざっと解説します。代表作の『女の一生』は修道院を出た少女が、成長の過程で受ける様々な不幸を描いた小説です。夫婦生活を赤裸々に描くなど、自然主義のリアリズムを追求した作風で知られています。

 などと、偉そうに書きましたが私はこれが面白いとは思えず、冒頭だけ読んでやめました。しかしながらモーパッサンのデビュー作にしてもう一つの代表作『脂肪の塊』については学生時代に没頭して2回読みました。愛国心と倫理という、今の日本にぴったりのテーマです。紳士を気取った「普通の人」と、人を助ける「娼婦」との人間関係の転換が鮮烈に描かれる傑作です。

天体のバランス

 天体のバランスとしては、全体に偏りがなく、風のサインが欠落していることを除けばバランスがよい配置であるといえましょう。精神科医のクレッチマーは、モーパッサンをして申し分のない精神病者であると表現しましたが、この配置からはそんな印象を受けるものではありません。強いていえば、要所でファイアーサインが効いた活発な男性をイメージさせる配置です。実際、作家デビューを果たす前の若きモーパッサンは、公務員として働きながら友人に囲まれて楽しく暮らしていたそうです。

主要天体のサイン状況

 乙女のオーバーロードと呼ばれる状況を形成する三つの天体は、それぞれがコンジャンクションを形成する程に密接した距離にあります。これはかなり人生に影響を与えるような天体の密集といえます。モーパッサンは生涯独身を貫きましたが、かなりの女好きであったことが知られています。24歳でついに梅毒を発症するまで、奔放な恋愛を止めることができなかったそうですが、これは、木星の影響を受けたモテモテの金星と火星の影響なかもしれません。

ホロスコープの特徴や着眼点

 モーパッサンをモーパッサンたらしめているアスペクトの特徴と、そして友人が多く充実した日々を過ごしたという彼の実態を深く知るべく、シナストリでその親友との関係性を見てみたいと思います。

二つのトライン

 モーパッサンのホロスコープにおけるアスペクトはほとんどがコンジャンクションです。そのほかは、二組のとラインが存在するだけです。芥川龍之介のページでも触れていますが、作家のホロスコープにおいては、水星に対してマレフィックが影響していることがしばしばあります。モーパッサンのトラインの一つは水星と土星ですが、これは短編小説中心という文字数の限られた作品の中で、非常に明瞭で鮮明に人々の有様を描く躍動感あふれる作風を示しているといえるかもしれません。また、海王星と月のトラインは、異性に対して依存していた若い日の姿か、もしくは最終的に自分を見失ってしまうほどの影響を受けた梅毒の症状を現していると考えられます。

ゾラのホロスコープとの関係

 モーパッサンの太陽にはドラゴンヘッドがしっかり張り付いていますが、この配置は人付き合いに恵まれて偉大な人から助けられる才能を示しています。とりわけ、モーパッサンと同年代に生きた、同じく仏文学を代表する大作家、エミールゾラとモーパッサンは親友として知られています。モーパッサンは10歳年上のゾラから文学上の薫陶を数多く受けました。

 モーパッサンの文学表現を表す水星に、ゾラの主要天体が面白いようにアスペクトを作っています。これは膨大な影響を示していると考えて間違いないでしょう。逆に、ゾラの土星に対してはモーパッサンの乙女三兄弟の天体が総攻撃を仕掛けています。梅毒が脳に回って奇行が目立った晩年、モーパッサンの早すぎる葬式でゾラが追悼演説を行うまでの間、相当な気苦労をかけていたのではないかと心配させる配置といえます。

 なお、数日前に再編集して公開した芥川龍之介のホロスコープ診断において、モーパッサンと芥川の相性についても記述しています。合わせてご覧ください。

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