五十六謀星もっちぃは2019年11月に、電話占い師になる方法を解説する入門書を同文舘出版さんから上梓いたします。もう10年近い付き合いになる占い師仲間、日下ゆに先生の強力なご助力により、今回の出版が実現する運びとなりました。
6月に企画が正式に通って以来、一生懸命に原稿に向かいトンテンカンと全力を注ぎ込み、すでに大部分が完成しております。これから発売までは、敏腕の編集者さんのご指導を仰ぎ、もっとわかりやすく、もっと役に立つ本に仕上げていきます。今日のブログでは、書籍に込める思いと私の出版デビューが叶うまでの道のりを紹介します。
電話占い師の入門書を出版したいと思ったわけ
私こと五十六謀星もっちぃは、普段は別名義で電話占いの鑑定士をしております。このたび上梓させていただく書籍のテーマは、その電話占い師の入門書です。占いの勉強法から始まり、電話占いの実技面接の試験官を400件こなした経験から来るオーディション突破の秘訣、そして、お客様の信頼を裏切らずに誠実な占いを続けて、電話占いの世界で生き残るための方法を、がっぷり四つに組んで書かせていただいています。
電話占いという仕事の素晴らしさをもっと知ってもらいたい
このような書籍の出版を目指した最大の理由は、電話占いという仕事の素晴らしさをもっと世の人に知っていただきたいと思っているからです。電話占いという仕事は、同業界の占い師さんからでさえも不当に低く評価されているように思えてなりません。
それは、電話占いという仕事についての正確な情報が少なく、イメージが一人歩きしているためであると考えられます。実際、私自身も対面鑑定を中心にしていた時代には、電話占いを邪道だと思っていました。しかし、真剣に電話占いに取り組むうちに、電話占いというツールがもつ独特の「救いの力」が、お客様の側にも、そして占い師の側にもあることがわかってきました。書籍にはそれを書き電話占いの素晴らしさを知ってもらいたいと思っています。
強力なライバルが増えてこその業界活性化
書籍の企画を出版社でプレゼンさせていただいた際、「ライバルが増えることになるけれど、それでもかまわないのですか」と編集者さんから聞かれました。私は切にその状況を願っています。できれば、占い業界の外から、読書習慣と知性的な見識をもった紳士淑女が、占いを学んで参入する夢を見ています。
おそらくこれは、すでに売れているすべての占い師の共通認識であると確信します。感心できない地雷占い師の淘汰を進めて、業界全体の需要を高めるためには、もっと優れた英知を持つ新人が必要なのです。もしも私の書籍が、たった一人であっても、誠実な知識人の関心を電話占いに向けることに成功したなら、それほどうれしいことはありません。
本を出すための準備
思わず熱くなってしまいましたが、それた話をまとめて、本を出すまでの道筋という今回のブログの本題に話を戻します。僭越ですが、出版して世に行うべき学識をお持ちの占い師様に、少しでもお役に立つ情報になれば幸いです。
日下ゆに先生の力
出版を目指した私は、まず最初に日下ゆに先生に連絡をしました。彼女とは横浜の中華街で占いをしていた時代からの占い仲間ですが、占い師であると同時に、地元の福岡で書店を経営し、出版業界にも顔が利く方です。
https://www.facebook.com/yuni.kusaka
4月に日下ゆに先生にご協力を依頼し、非常に良心的な紹介料で出版社を紹介していただけることになりました。企画書の原案は前から考えていましたが、行動開始からわずか2ヶ月後の6月には商業出版で処女作を出せることが正式決定したのですから、ありがたい限りです。
企画書作り
出版の決意を固めた私は、企画書作りに取りかかりました。ネット上にあったいくつかの企画書のフォーマットを参考にして、以下のような項目で企画書を書きました。
- タイトル案
- 書籍の内容
- 著者プロフィール
- 企画の意図(この内容の書籍を書きたい理由)
- 読者ターゲット
- 類書の刊行情報
- 販売促進方法
分量は最終的にA4三枚になりました。著者プロフィールは、電話占いの面接官の経験を強調して、この本を書くのに適した人物であることを主張しました。販売促進についてはもちろん占いです。書店様が呼んでくれるなら、どこでも手相占いのイベントを行えると書きましたが、これには出版社さんもよい反応を示してくれました。
目次案作り
企画書に続いて、目次案を作成しました。目次の内容を詳細に組み立てることには、本の内容をより具体的でわかりやすい物にするばかりでなく、企画の書籍を著すための十分なネタと知識を持っていることを示す意味があります。
専門家のアドバイス
作成した企画書と目次案を、出版社の方に送っていただくべく日下先生にお送りしたところ、某有名出版社のS氏をご紹介いただき、素晴らしいアドバイスと応援の言葉をいただきました。エビデンスのための数字集めは特に響くアドバイスでした。
占い業界の数字の算出
S氏のアドバイスに従って、なるべく多くの数字や、裏付けとなるようなデータを集めて企画を練り直しにかかりましたが、大きな課題がありました。それは、占い業界には確かな数字によるデータが乏しいということです。しばしば占い業界は1兆円市場であるという表現がなされますが、これも論拠はよくわかりませんし、そもそも日本に何人の占い師がいるかもわかりません。
しかし、ビジネスの企画として提案するからには、電話占いに参加している占い師の人数や、年間のオーディション受験者数、そして市場規模などの数字は出さなければなりません。このようによくわからない数字を、何らかの理論的なとっかかりによって算出する方法を「フェルミ推定」といいますが、今回の企画ではこれを使いました。フェルミ推定では、推定の論拠が重要な意味を持ちますので、企画書の脚注にそれを詳しく記載しています。
なお、電話占い師の数は、主要な電話占いサイト100社に登録されている占い師を地道に数えました。妻が。本当に人に支えられての出版ですが、その代わり私にしか書けない、最高の内容に仕上げることを約束します。11月に発売された際には、どうぞお知り合いにご紹介くださいませ。